ラスター演算の詳細

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

Image Analyst ライセンスで利用できます。

他のジオプロセシング ツールと同様に、ModelBuilder で [ラスター演算 (Raster Calculator)] ツールを使用することでマップ代数演算の機能をワークフローに組み込むことができます。

[ラスター演算 (Raster Calculator)] ツールには次の利点があります。

• 1 行の代数演算式を実装できます。
• ModelBuilder で使用する場合に、マップ代数演算での変数の使用をサポートします。

[ラスター演算 (Raster Calculator)] ツールは、複数のツールと演算子を使用した 1 行の代数演算式を実行するように設計されています。 複数のツールまたは演算子を 1 つの式で使用すると、一般的に、この方程式によるパフォーマンスが、これらの演算子やツールをそれぞれ個別に実行する場合に比べて向上します。

ラスター演算ツールの使用

マップ代数演算式の作成に使用するツールのダイアログ ボックスは、主に [ラスター]、[ツール]、式ボックスという 3 つの領域から構成されます。

ラスター

入力 [ラスター] リストは、マップ代数演算式で使用できる入力値を示します。 このラスター リストには、[ラスターの追加] ボタンによって追加されたコンテンツとデータセット内のレイヤーが含まれます。 ModelBuilder でこのツールを使用した場合、ラスター リストにはラスター モデル変数も含まれます。

ツール

[ツール] リストでは、マップ代数演算式で使用できるツールを選択することができます。 リスト内のツールをクリックすると、ツール名および開き括弧と閉じ括弧 () が、ポインターを置いている式に入力されます。 その後、ツールで必要な残りの入力を入力する必要があります。 ツールは、式のどの部分にも配置できますが、マップ代数演算の有効な構文を作成する位置に挿入する必要があります。

リストの演算子を使用すると、算術演算子 (加算、除算など) と論理演算子 (より大きい、等しいなど) を式に入力できます。 これらのシンボルを選択すると、その演算子がポインターを現在置いている式に入力されます。

式

実行されるマップ代数演算式です。 この式は有効な構文を使用して入力する必要があります。 マップ代数演算の構文規則の詳細については、次のセクションをご参照ください。

マップ代数演算の言語

[ラスター演算 (Raster Calculator)] で使用するマップ代数演算には構文 (一連の規則) があり、これに従って有効な式を作成する必要があります。 これらの規則が守られていない場合は、式が無効となり実行されないか、または予期しない結果が生じることがあります。

• 式に出力ラスター名または等号 (=) を入力する必要はありません。出力名は、[出力 ラスター] パラメーターに指定されるためです。
• 演算子を使うときに、入力データを Raster オブジェクトとしてキャストする必要はありません。