解析レイヤーにフィールドを追加 (Add Field To Analysis Layer) (Network Analyst)

サマリー

ネットワーク解析レイヤーのサブレイヤーにフィールドを追加します。

使用法

  • このツールは通常、[ロケーションの追加 (Add Locations)] ツールとともに使用され、入力フィーチャからサブレイヤーへフィールドを転送します。 たとえば、UniqueID という名前のフィールドを入力フィーチャから到達圏レイヤーの施設サブレイヤーに転送するには、このツールを使用して最初に UniqueID フィールドを施設サブレイヤーに追加します。 次に [ロケーションの追加 (Add Locations)] ツールのフィールド割り当てを使用して、UniqueID フィールドへの入力値を設定します。

  • フィールドはネットワーク解析レイヤーのすべてのサブレイヤーに追加することができます。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力ネットワーク解析レイヤー

新しいフィールドを追加するネットワーク解析レイヤー。

Network Analyst Layer
サブ レイヤー

新しいフィールドを追加するネットワーク解析レイヤーのサブレイヤー。

String
フィールド名

ネットワーク解析レイヤーの指定されたサブレイヤーに追加されるフィールド名。

String
フィールド タイプ

新しいフィールドの作成に使用するフィールド タイプを指定します。

  • Textフィールド タイプは Text です。 Text フィールドは文字列をサポートします。
  • Float (32 ビット浮動小数点)フィールド タイプは Float です。 Float フィールドは、-3.4E38 ~ 1.2E38 の範囲の有理数をサポートします。
  • Double (64 ビット浮動小数点)フィールド タイプは Double です。 Double フィールドは、-2.2E308 ~ 1.8E308 の範囲の有理数をサポートします。
  • Short (16 ビット整数)フィールド タイプは Short です。 Short フィールドは、-32,768 〜 32,767 の範囲の整数をサポートします。
  • Long (32 ビット整数)フィールド タイプは Long です。 Long フィールドは、-2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 の範囲の整数をサポートします。
  • Dateフィールド タイプは Date です。 Date フィールドは、日付値と時間値をサポートします。
  • BLOB (バイナリ データ)フィールド タイプは BLOB です。 BLOB フィールドは、大容量バイナリ オブジェクトとして格納されたデータをサポートします。 BLOB フィールドにアイテムを読み込む、または BLOB フィールドの内容を参照するには、カスタム ローダー、カスタム ビューアー、またはサードパーティ アプリケーションが必要です。
  • GUID (Globally Unique Identifier)フィールド タイプは GUID です。 GUID フィールドには、中括弧 ({}) で囲まれた 36 文字のレジストリ形式の文字列が格納されます。
  • Big Integer (64 ビット整数)フィールド タイプは Big Integer です。 Big Integer フィールドは、-(253) ~ 253 の範囲の整数をサポートします。
  • Time onlyフィールド タイプは time only です。 時間のみフィールドには、時間値を指定できます。日付値は指定できません。
  • Date onlyフィールド タイプは date only です。 Date Only フィールドには、日付値を指定できます。時間値は指定できません。
  • Timestamp offsetフィールド タイプは Timestamp offset です。 Timestamp offset フィールドは、日付、時刻、および UTC 値からのオフセットを指定できます。
String
フィールドの全桁数
(オプション)
レガシー:

このパラメーターは非推奨であり、下位互換性のみのために維持されています。

Long
フィールドの小数点以下桁数
(オプション)
レガシー:

このパラメーターは非推奨であり、下位互換性のみのために維持されています。

Long
フィールドの長さ
(オプション)

フィールドの長さ。 この値は、フィールドの各レコードに許容される文字の最大数を設定します。 フィールドの長さが指定されない場合、長さ 255 が使用されます。

フィールドの長さは、テキスト フィールドにのみ適用されます。

Long
フィールド エイリアス
(オプション)

フィールドの代替名。 曖昧なフィールド名を説明するために使用される名前です。 このパラメーターの適用対象となるのは、ジオデータベースだけです。

String
NULL 値を許可
(オプション)

このフィールドに NULL 値を含めることができるかどうかを指定します。 NULL 値は、ゼロや空のフィールドとは異なり、ジオデータベースのフィールドのみでサポートされます。

  • オン - フィールドは NULL 値を含むことができます。 これがデフォルトです。
  • オフ - フィールドは NULL 値を含むことができません。

Boolean

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
更新された入力サブレイヤー

更新されたネットワーク解析レイヤー。

Network Analyst Layer

arcpy.management.AddFieldToAnalysisLayer(in_network_analysis_layer, sub_layer, field_name, field_type, {field_precision}, {field_scale}, {field_length}, {field_alias}, {field_is_nullable})
名前説明データ タイプ
in_network_analysis_layer

新しいフィールドを追加するネットワーク解析レイヤー。

Network Analyst Layer
sub_layer

新しいフィールドを追加するネットワーク解析レイヤーのサブレイヤー。

String
field_name

ネットワーク解析レイヤーの指定されたサブレイヤーに追加されるフィールド名。

String
field_type

新しいフィールドの作成に使用するフィールド タイプを指定します。

  • LONGフィールド タイプは Long です。 Long フィールドは、-2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 の範囲の整数をサポートします。
  • TEXTフィールド タイプは Text です。 Text フィールドは文字列をサポートします。
  • FLOATフィールド タイプは Float です。 Float フィールドは、-3.4E38 ~ 1.2E38 の範囲の有理数をサポートします。
  • DOUBLEフィールド タイプは Double です。 Double フィールドは、-2.2E308 ~ 1.8E308 の範囲の有理数をサポートします。
  • SHORTフィールド タイプは Short です。 Short フィールドは、-32,768 〜 32,767 の範囲の整数をサポートします。
  • DATEフィールド タイプは Date です。 Date フィールドは、日付値と時間値をサポートします。
  • BLOBフィールド タイプは BLOB です。 BLOB フィールドは、大容量バイナリ オブジェクトとして格納されたデータをサポートします。 BLOB フィールドにアイテムを読み込む、または BLOB フィールドの内容を参照するには、カスタム ローダー、カスタム ビューアー、またはサードパーティ アプリケーションが必要です。
  • GUIDフィールド タイプは GUID です。 GUID フィールドには、中括弧 ({}) で囲まれた 36 文字のレジストリ形式の文字列が格納されます。
  • BIGINTEGERフィールド タイプは Big Integer です。 Big Integer フィールドは、-(253) ~ 253 の範囲の整数をサポートします。
  • TIMEONLYフィールド タイプは time only です。 時間のみフィールドには、時間値を指定できます。日付値は指定できません。
  • DATEONLYフィールド タイプは date only です。 Date Only フィールドには、日付値を指定できます。時間値は指定できません。
  • TIMESTAMPOFFSETフィールド タイプは Timestamp offset です。 Timestamp offset フィールドは、日付、時刻、および UTC 値からのオフセットを指定できます。
String
field_precision
(オプション)
レガシー:

このパラメーターは非推奨であり、下位互換性のみのために維持されています。

Long
field_scale
(オプション)
レガシー:

このパラメーターは非推奨であり、下位互換性のみのために維持されています。

Long
field_length
(オプション)

フィールドの長さ。 この値は、フィールドの各レコードに許容される文字の最大数を設定します。 フィールドの長さが指定されない場合、長さ 255 が使用されます。

フィールドの長さは、テキスト フィールドにのみ適用されます。

Long
field_alias
(オプション)

フィールドの代替名。 曖昧なフィールド名を説明するために使用される名前です。 このパラメーターの適用対象となるのは、ジオデータベースだけです。

String
field_is_nullable
(オプション)

このフィールドに NULL 値を含めることができるかどうかを指定します。 NULL 値は、ゼロや空のフィールドとは異なり、ジオデータベースのフィールドのみでサポートされます。

  • NULLABLEフィールドは NULL 値を含むことができます。 これがデフォルトです。
  • NON_NULLABLEフィールドは NULL 値を含むことができません。
Boolean

派生した出力

名前説明データ タイプ
output_layer

更新されたネットワーク解析レイヤー。

Network Analyst Layer

コードのサンプル

AddFieldToAnalysisLayer の例 1 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、UniqueID フィールドを到達圏ネットワーク解析レイヤーの施設サブレイヤーに追加する方法を示しています。

arcpy.na.AddFieldToAnalysisLayer("Service Area", "Facilities", "UniqueID",
                                    "LONG")
AddFieldToAnalysisLayer の例 2 (ワークフロー)

次のスタンドアロン Python スクリプトは、AddFieldToAnalysisLayer 関数を使用して、入力の消防署フィーチャの StationID フィールドを、到達圏解析から計算される 2 分、3 分、5 分以内の到達圏ポリゴン フィーチャに転送する方法を示しています。 StationID フィールドは、消防署フィーチャの他の属性を到達圏ポリゴン フィーチャと結合するために使用することができます。

レガシー:

GetNASublayer」関数を使用して、ネットワーク解析レイヤーのサブレイヤーを取得できます。 これは ArcGIS Pro 2.7 で導入されました。 以前のソフトウェア バージョンでは、サブレイヤー名をワイルドカードとして使用するネットワーク解析の「Layer」オブジェクトの listLayers メソッドを使用することがネットワーク解析レイヤーのサブレイヤー オブジェクトを取得する最適な方法でした。

# Name: AddFieldToAnalysisLayer_Workflow.py
# Description: Transfers the Address field from the input fire station
#              features to the 2-,3-, and 5-minute service area polygon features
#              calculated from a service area analysis. The Address field can
#              be used to join other attributes from the fire station features
#              to the service area polygon features.
# Requirements: Network Analyst Extension

#Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
import os

try:
    #Set environment settings
    output_dir = "C:/Data"
    #The NA layer's data will be saved to the workspace specified here
    env.workspace = os.path.join(output_dir, "Output.gdb")
    env.overwriteOutput = True

    #Set local variables
    input_gdb = "C:/Data/SanFrancisco.gdb"
    network = os.path.join(input_gdb, "Transportation", "Streets_ND")
    layer_name = "FireStationsCoverage"
    impedance = "TravelTime"
    default_break_values = "2 3 5"
    field_to_add = "Address"
    field_type = "TEXT"
    facilities = os.path.join(input_gdb, "Analysis", "FireStations")
    search_tolerance = "2 Miles"
    out_featureclass = os.path.join(output_dir, "Output.gdb",
                                                    "FireStationsCoverageArea")

    #Create a new service area analysis layer. For this scenario, the default
    #value for all the remaining parameters statisfies the analysis requirements
    result_object = arcpy.na.MakeServiceAreaLayer(network, layer_name,
                                                    impedance, "",
                                                    default_break_values)

    #Get the layer object from the result object. The service area layer can now
    #be referenced using the layer object.
    layer_object = result_object.getOutput(0)

    #Get the names of all the sublayers within the service area layer.
    sublayer_names = arcpy.na.GetNAClassNames(layer_object)
    #Stores the layer names that we will use later
    facilities_layer_name = sublayer_names["Facilities"]
    polygons_layer_name = sublayer_names["SAPolygons"]

    #Add the Address field to the Facilities sublayer of the service area layer.
    #This is done before loading the fire stations as facilities so that the
    #Address values can be transferred from the input features to the
    #Facilities sublayer.
    arcpy.na.AddFieldToAnalysisLayer(layer_object, facilities_layer_name,
                                        field_to_add, field_type)

    #Add the fire station features as Facilities and map the Name and the
    #Address fields from the fire station features to the Name and Address
    #properties on the Facilities sublayer
    field_mappings = arcpy.na.NAClassFieldMappings(layer_object,
                                                    facilities_layer_name)
    field_mappings['Name'].mappedFieldName = "Name"
    field_mappings['Address'].mappedFieldName = "Address"
    arcpy.na.AddLocations(layer_object, facilities_layer_name, facilities,
                          field_mappings, search_tolerance)

    #Solve the service area layer
    arcpy.na.Solve(layer_object)

    #Get the layer objects for all the sublayers within the service area layer
    facilities_sublayer = layer_object.listLayers(facilities_layer_name)[0]
    polygons_sublayer = layer_object.listLayers(polygons_layer_name)[0]

    #Transfer the Address field from the Facilities sublayer to the Polygons
    #sublayer of the service area layer since we wish to export the polygons.
    #The FacilityID field in the Polygons sublayer is related to the ObjectID
    #field in the Facilities sublayer.
    arcpy.management.JoinField(polygons_sublayer, "FacilityID",
                                facilities_sublayer, "ObjectID", field_to_add)

    #Export the Polygons sublayer to a feature class on disk.
    arcpy.management.CopyFeatures(polygons_sublayer, out_featureclass)

    print("Script completed successfully")

except Exception as e:
    # If an error occurred, print line number and error message
    import traceback, sys
    tb = sys.exc_info()[2]
    print(("An error occurred on line %i" % tb.tb_lineno))
    print((str(e)))