フィーチャの結合 (Join Features) (GeoAnalytics Desktop)

サマリー

空間、時系列、または属性リレーションシップ、またはこれらのリレーションシップの組み合わせに基づいて、1 つのレイヤーの属性をもう 1 つのレイヤーに結合します。

フィーチャの結合ツールの図
フィーチャの結合ツールのいずれの例も、時空間結合を示します。

使用法

  • 空間結合では、空間位置に基づいて、入力フィーチャ ([ターゲット レイヤー] および [結合レイヤー] パラメーター値) からのフィーチャ (行) と照合します。 時間結合では、時系列リレーションシップに基づいて、入力フィーチャからのフィーチャ (行) の照合を行います。 属性結合では、フィールド値に基づいてフィーチャを照合します。

  • 空間リレーションシップ、時系列リレーションシップ、属性リレーションシップ、またはこれら 3 つの組み合わせに基づいてフィーチャを結合できます。

    オプション説明

    空間リレーションシップ

    フィーチャが互いに結合しているかどうかを判断する空間リレーションシップ。 使用可能なリレーションシップは、結合されるレイヤーのジオメトリのタイプ (ポイント、ライン、エリア) によって決まります。 使用可能な空間リレーションシップを次に示します。

    • 交差する
    • 等しい
    • 平面近接 - 平面距離を使用します。
    • 測地線近接 - 測地距離を使用します。
    • 含む
    • 含まれる
    • 接する
    • 横切る
    • 重複する

    GeoAnalytics Desktop ツールの空間リレーションシップの詳細

    時系列リレーションシップ

    フィーチャが互いに結合しているかどうかを判断する時系列リレーションシップ。 使用可能なリレーションシップは、結合されるレイヤーの時系列のタイプ (インスタントまたは間隔) によって決まります。 使用可能な時系列リレーションシップを次に示します。

    • 接続する
    • 接続される
    • 重複する
    • 重複される
    • 期間内にある
    • 含む
    • 等しい
    • 終了する
    • 終了される
    • 開始する
    • 開始される
    • 交差する
    • 最近接
    • 近接 (前)
    • 近接 (後)

    GeoAnalytics Desktop ツールの時系列リレーションシップの詳細

    属性リレーションシップ

    フィーチャが互いに結合しているかどうかを判断する属性リレーションシップ。 フィーチャは、結合レイヤーのフィールド値がターゲット レイヤーのフィールド値に等しい場合に一致します。

  • ターゲット フィーチャと結合フィーチャの座標系が異なる場合、ターゲット フィーチャの座標系が使用されます。 出力座標系を指定した場合、両方のフィーチャが出力座標系に投影変換されてから、結合されます。

  • [空間リレーションシップ] パラメーター値が [平面近接] の場合、[ターゲット レイヤー] パラメーター値が投影されているか、出力座標系投影座標系に設定されている必要があります。

  • 同じターゲット フィーチャに複数のフィーチャが一致する場合、すべての一致するフィーチャを個別に結合する ([結合方法] の値を [1 対多の結合] にする) か、または一致するすべてのフィーチャをまとめて結合する ([結合方法] の値を [1 対 1 の結合] にする) かどうかを決定できます。

    • [1 対多の結合] - 一致するすべてのフィーチャがすべてターゲット レイヤーに結合されます。 結果レイヤーには、ターゲット フィーチャの複数レコードが含まれます。
    • [1 対 1 の結合] - 一致する結合フィーチャがすべて、ターゲット レイヤーの各フィーチャに集約されます。 一致するフィーチャがあるフィーチャのみが、集約と出力に含まれます。 結合されたフィーチャの個数は、合計、最小、最大、範囲、平均、分散、標準偏差などの他の統計とともに追加されます。 デフォルトでは、出力フィーチャクラスに、リレーションシップが指定されたターゲット フィーチャのみが保持されます (これを内部結合と呼びます)。 [すべてのターゲット フィーチャを保持する] がオンになっている場合、すべての入力ターゲット フィーチャが出力フィーチャクラスに書き込まれます (これを左外部結合と呼びます)。
    1 対多および 1 対 1 の結合の例
    1 対多および 1 対 1 の結合の例。 この例では、1 対 1 の結合に個数だけが含まれています。計算可能な追加の統計を次に示します。

  • [結合条件] パラメーターを使用して、フィーチャを結合する式を作成することもできます。 式を指定すると、条件を満たすフィーチャのみが使用されます。 たとえば、式 $target["Magnitude"] > $join["Explosion"] を使用して、Explosion というフィールドを含む結合フィーチャより大きい場合のみ、Magnitude フィールドからターゲット フィーチャを結合できます。 詳細については、「GeoAnalytics Desktop ツールの Arcade 式」をご参照ください。

  • 1 対多の結合を実行すると、次のフィールドが出力フィーチャに含められます。

    • ターゲット レイヤーのすべてのフィールド
    • 結合されたレイヤーのすべてのフィールド

    ターゲット データセットと結合データセットに同じフィールド名が存在する場合、結合フィールドの先頭に join が付加されます (例: join_fieldname)。

    フィールド名説明

    start_date

    このフィールドは開始時間を表し、入力に時間設定がある場合に特定時点または間隔として作成されます。

    end_date

    このフィールドは終了時間を表し、入力に時間設定がある場合に間隔として作成されます。

    1 対 1 の結合を実行すると、ターゲット データセットのすべてのフィールドに加えて、次のフィールドが出力フィーチャに含まれます。

    フィールド名説明

    count

    結合されたフィーチャの個数。

    statistic_fieldname

    指定された統計がそれぞれ属性フィールドを作成し、「statistic_fieldname」という形式の名前が付けられます。 たとえば、id フィールドの最大値は MAX_id、標準偏差は SD_id になります。

    start_date

    このフィールドは開始時間を表し、入力に時間設定がある場合に特定時点または間隔として作成されます。

    end_date

    このフィールドは終了時間を表し、入力に時間設定がある場合に間隔として作成されます。

  • [距離を含める] パラメーターがオンで、[結合方法] パラメーターが [1 対多の結合] に設定されている場合、次のフィールドが出力フィーチャに含められます。

    フィールド名説明

    distance

    ターゲット フィーチャと結合フィーチャの間の距離。 [空間リレーションシップ] パラメーターが [平面近接] または [測地線近接] の場合、このフィールドが含められます。

    距離が 0 の場合、ターゲット ジオメトリと結合ジオメトリが交差していることを示します。 NULL 値は、ジオメトリが [空間的近接距離] パラメーター値よりも離れていることを示します。 [空間リレーションシップ] パラメーター値が [平面近接] の場合、距離の値は平面になります。このパラメーター値が [測地線近接] の場合、距離の値は測地線になります。 これらの値には、[距離単位] パラメーターで指定された単位が使用されます。 デフォルトの距離単位は「メートル」です。

    timegap

    ターゲット フィーチャと結合フィーチャ間の時間差 (ミリ秒単位)。 [時系列リレーションシップ] パラメーターが [近接][近接 (前)]、または [近接 (後)] の場合、このフィールドが含まれます。

    距離が 0 の場合、ターゲット フィーチャと結合フィーチャが時間的に交差していることを示します。 正の値は結合フィーチャの前にターゲット フィーチャが発生していることを意味し、負の値はターゲット フィーチャの前に結合フィーチャが発生していることを意味します。 NULL 値は、フィーチャが結合条件と一致しなかったことを示します。 たとえば、フィーチャが [時間的近接距離] パラメーター値よりも離れています。

  • 次の 1 つまたは複数の操作を実行して、[フィーチャの結合 (Join Features)] ツールのパフォーマンスを向上させることができます。

    • 対象データのみが解析されるように、範囲環境を設定します。
    • 結合条件はできる限り精選されたものにします。 たとえば、同じデータでは、1 キロメートルの近接結合の方が 5 キロメートルの近接結合よりパフォーマンスが高くなります。
    • 複数の結合条件を追加します。 追加の結合条件によって結合が精選されたものになります。 たとえば、同じデータでは、1 キロメートルと 1 時間の近接結合の方が 1 キロメートルの近接結合よりパフォーマンスが高くなります。
    • 結合式を適用します。
    • 解析が実行されている場所に対してローカルなデータを使用します。

  • 解析ツールボックスの [空間結合 (Spatial Join)] ツールを使用して、同様の解析を完了することもできます。

  • ジオプロセシング ツールは、Spark を活用しています。 解析は、複数のコアを並列に使用して、デスクトップ コンピューター上で実行されます。 解析の実行方法の詳細については、「GeoAnalytics Desktop ツールに関する考慮事項」をご参照ください。

  • GeoAnalytics Desktop ツールを実行する場合、解析はデスクトップ コンピューター上で実行されます。 最適なパフォーマンスを実現するには、データがデスクトップ上で使用可能である必要があります。 ホスト フィーチャ レイヤーを使用している場合は、ArcGIS GeoAnalytics Server を使用することをお勧めします。 データがローカルに存在していない場合、ツールの実行時間が長くなります。 ArcGIS GeoAnalytics Server を使用して解析を実行する方法については、GeoAnalytics Tools をご参照ください。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
ターゲット レイヤー

ターゲット フィーチャを含みます。 ターゲット フィーチャの属性と結合されたフィーチャの属性は、出力に転送されます。

Table View
結合レイヤー

結合フィーチャを含みます。 結合フィーチャの属性は、ターゲット フィーチャの属性に結合されます。 結合された属性の集約に結合操作がどのように影響するかについては、[結合方法] パラメーターの説明をご参照ください。

Table View
出力データセット

ターゲット レイヤー フィーチャと結合されたフィーチャを含む、新しいフィーチャクラス。

Feature Class;Table
結合方法

複数の結合フィーチャが単一のターゲット フィーチャと同じ空間リレーションシップを持つ場合、[ターゲット レイヤー] 値と [結合レイヤー] 値の間の結合を出力でどのように処理するかを指定します。

  • 1 対 1 の結合複数の結合フィーチャの属性が集約されます。 たとえば、1 つのポイント (ターゲット フィーチャ) が 2 つの異なるポリゴン (結合フィーチャ) 内にある場合、出力ポイント フィーチャクラスに渡される前に、2 つのポリゴンの属性が集約されます。 1 つのポリゴンの属性値が 3、もう 1 つのポリゴンの属性値が 7 であり、このフィールドで統計の種類に合計が指定されている場合、出力フィーチャクラスの集約された値は 10 になります。 これがデフォルトで、個数の統計のみが返されます。
  • 1 対多の結合出力フィーチャクラスにはターゲット フィーチャの複数のコピー (レコード) が含まれます。 たとえば、単一のポイント ターゲット フィーチャが、2 つの異なるポリゴン結合フィーチャ内にある場合、出力フィーチャクラスには、ターゲットフィーチャの 2 つのコピーが含まれます。1 つ目のレコードには、1 つのポリゴンの属性が格納され、2 つ目のレコードには、もう 1 つのポリゴンの属性が格納されます。 このオプションで使用できる統計サマリーはありません。
String
空間リレーションシップ
(オプション)

フィーチャを空間的に結合するために使用される条件を指定します。

  • 交差する結合フィーチャのフィーチャは、ターゲット フィーチャと交差するときにマッチします。 これがデフォルトです。
  • 等しい結合フィーチャのフィーチャは、ターゲット フィーチャと同じジオメトリである場合にマッチします。
  • 平面近接結合フィーチャのフィーチャは、ターゲット フィーチャとの距離が指定範囲以内にある場合にマッチします。 距離は、平面距離を使用して測定されます。 [空間的近接距離] パラメーターに距離を指定します。
  • 測地線近接結合フィーチャのフィーチャは、ターゲット フィーチャとの距離が指定範囲以内にある場合にマッチします。 距離は測地線で測定されます。 [空間的近接距離] パラメーターに距離を指定します。
  • 含む結合フィーチャのフィーチャは、ターゲット フィーチャに含まれる場合にマッチします。 ターゲット フィーチャは、ポリゴンまたはポリラインである必要があります。 ターゲット フィーチャもポリゴンである場合にのみ、結合フィーチャをポリゴンにすることができます。 ポリゴンは、任意のフィーチャ タイプを含むことができます。 ポリラインは、ポリラインとポイントのみを含むことができます。 ポイントは、どのフィーチャも含むことはできず、ポイントを含むこともできません。 結合フィーチャが完全にターゲット フィーチャの境界上にある場合 (どの部分も境界の内部または外部にない場合)、そのフィーチャはマッチしません。
  • 含まれる結合フィーチャのフィーチャは、ターゲット フィーチャを含む場合にマッチします。 これは、「含む」リレーションシップの反対です。 結合フィーチャがポリゴンの場合は、ターゲット フィーチャとしてポリゴンだけを指定できます。 ポイントもターゲット フィーチャの場合、結合フィーチャとしてポイントを指定できます。 結合フィーチャのフィーチャ全体が、ターゲット フィーチャの境界線の上にある場合、フィーチャはマッチしません。
  • 接する結合フィーチャのフィーチャは、境界線がターゲット フィーチャと接している場合にマッチします。 ターゲット フィーチャおよび結合フィーチャがラインまたはポリゴンであるとき、結合フィーチャの境界線は、ターゲット フィーチャの境界線と接することができるだけで、結合フィーチャのいずれの部分もターゲット フィーチャの境界線と重なることはできません。
  • 横切る結合フィーチャのフィーチャは、その境界線がターゲット フィーチャと交差する場合にマッチします。 結合フィーチャおよびターゲット フィーチャは、ラインまたはポリゴンのいずれかである必要があります。 結合フィーチャまたはターゲット フィーチャとしてポリゴンが使用される場合には、ポリゴンの境界線 (ライン) が使用されます。 ポイントで交差するラインはマッチしますが、線分を共有するラインはマッチしません。
  • 重複する結合フィーチャのフィーチャは、ターゲット フィーチャと重複するときにマッチします。
String
空間的近接距離
(オプション)

その範囲内では結合フィーチャが空間結合の対象と見なされるターゲット フィーチャからの距離。 検索範囲は、[空間リレーションシップ] パラメーター値が [平面近接] または [測地線近接] の場合のみ有効になります。

Linear Unit
時系列リレーションシップ
(オプション)

フィーチャの一致に使用される時間条件を指定します。

  • 接続するターゲット フィーチャの終了時間が結合フィーチャの開始時間に等しい場合、ターゲット フィーチャは結合フィーチャに接続します。
  • 接続されるターゲット フィーチャの開始時間が結合フィーチャの終了時間に等しい場合、結合フィーチャはターゲット フィーチャに接続します。
  • 重複するターゲット時間間隔の開始と終了がそれぞれ、結合時間間隔の開始と終了より前である場合、ターゲット時間は結合時間に重複 (Overlaps) します。
  • 重複されるターゲット時間間隔の開始と終了がそれぞれ、結合時間間隔の開始と終了より後である場合、ターゲット時間は結合時間に重複され (Overlapped by) ます。
  • 期間内にあるターゲット フィーチャが結合フィーチャの開始と終了の間に発生する場合、ターゲット フィーチャの期間は結合フィーチャの期間内にあります。
  • 含む結合フィーチャがターゲット フィーチャの開始と終了の間に発生する場合、ターゲット フィーチャの期間は結合フィーチャの期間内にあります。
  • 等しい2 つの時間は、それらの特定の時点または間隔が同一である場合に、等しいと見なされます。
  • 終了するターゲット フィーチャと結合フィーチャの終了が同じ時間であり、ターゲット フィーチャが結合フィーチャの後に開始する場合です。
  • 終了される結合フィーチャ時間がターゲット時間と同時に終了し、結合時間がターゲット時間の後に開始する場合、ターゲット時間は結合時間により終了されます。
  • 開始するターゲット フィーチャと結合フィーチャの開始が同じ時間であり、ターゲット フィーチャが結合フィーチャの前に終了する場合です。
  • 開始されるターゲット フィーチャと結合フィーチャの開始が同じ時間であり、ターゲット フィーチャが結合フィーチャの後に終了する場合です。
  • 交差するターゲット フィーチャの時間のいずれかの部分が結合フィーチャの時間と交わります。
  • 最近接ターゲット フィーチャの時間が結合フィーチャの時間から指定された時間の範囲内にある場合です。
  • 近接 (前)ターゲット時間が結合時間より前であるが、結合時間から指定された範囲内の場合、ターゲット時間は結合時間の近接 (前) です。
  • 近接 (後)ターゲット時間が結合時間より後で、結合時間から指定された範囲内の場合、ターゲット時間は結合時間の近接 (後) です。
String
時間的近接間隔
(オプション)

その範囲内では結合フィーチャが空間結合の対象と見なされるターゲット フィーチャからの時間的距離。 時間は、[時系列リレーションシップ] パラメーター値が [近接][近接 (前)]、または [近接 (後)] であり、両方のフィーチャが時間対応である場合にのみ有効です。

Time Unit
属性リレーションシップ
(オプション)

属性フィールド内の値に基づきフィーチャを結合します。 結合レイヤーの属性フィールドに一致するターゲット レイヤーの属性フィールドを指定します。

  • ターゲット フィールド - マッチする値を含んでいるターゲット レイヤーの属性フィールド。
  • 結合フィールド - マッチする値を含んでいる結合レイヤーの属性フィールド。

Value Table
サマリー フィールド
(オプション)

指定されたフィールドに関して計算される統計情報。

Value Table
結合条件
(オプション)

条件を指定のフィールドに適用します。 これらの条件を満たしているフィールドを含むフィーチャだけが結合されます。

たとえば、結合レイヤー内の属性 HealthSpending がターゲット レイヤー内の属性 Income の 20% よりも大きい場合に、結合条件をフィーチャに適用できます。 $join["HealthSpending"] > $target["Income"] * .2 のような Arcade 式を使用します。

String
すべてのターゲット フィーチャを保持
(オプション)

出力フィーチャクラスにすべてのターゲット フィーチャを保持するか (左外部結合)、結合フィーチャとのリレーションシップが指定されたターゲット フィーチャのみを保持するか (内部結合) を指定します。

  • オン - 出力にすべてのターゲット フィーチャが保存されます。
  • オフ - 出力フィーチャクラスに、リレーションシップが指定されたターゲット フィーチャのみが保存されます。 ポリゴン フィーチャに含まれないポイント フィーチャは出力から除外されます。 これがデフォルトです。

Boolean
距離を含める
(オプション)

空間距離または時間差を結果に含めるかどうかを指定します。

このパラメーターは、[結合方法] パラメーター値が [1 対多の結合] で、以下のいずれかに当てはまる場合にアクティブになります。

  • [空間リレーションシップ] パラメーター値が [平面近接] または [測地線近接] である。
  • [時系列リレーションシップ] パラメーター値が [近接][近接 (前)]、または [近接 (後)] である。
  • オン - 空間距離または時間差を結果に含めます。
  • オフ - 空間距離も時間差も結果に含めません。 これがデフォルトです。

Boolean
距離単位
(オプション)

出力フィーチャクラスで距離の値に使用する計測単位を指定します。

  • メートル計測単位はメートルになります。 これがデフォルトです。
  • キロメートル計測単位はキロメートルになります。
  • 米国測量マイル計測単位は米国測量マイルになります。
  • 米国測量海里計測単位は米国測量海里になります。
  • 米国測量ヤード計測単位は米国測量ヤードになります。
  • 米国測量フィート計測単位は米国測量フィートになります。
  • 法定マイル計測単位は法定マイルになります。
  • 国際海里計測単位は国際海里になります。
  • 国際ヤード計測単位は国際ヤードになります。
  • 国際フィート計測単位は国際フィートになります。
String

arcpy.geoanalytics.JoinFeatures(target_layer, join_layer, output, join_operation, {spatial_relationship}, {spatial_near_distance}, {temporal_relationship}, {temporal_near_distance}, {attribute_relationship}, {summary_fields}, {join_condition}, {keep_all_target_features}, {include_distance}, {distance_unit})
名前説明データ タイプ
target_layer

ターゲット フィーチャを含みます。 ターゲット フィーチャの属性と結合されたフィーチャの属性は、出力に転送されます。

Table View
join_layer

結合フィーチャを含みます。 結合フィーチャの属性は、ターゲット フィーチャの属性に結合されます。 結合された属性の集約に結合操作がどのように影響するかについては、[結合方法] パラメーターの説明をご参照ください。

Table View
output

ターゲット レイヤー フィーチャと結合されたフィーチャを含む、新しいフィーチャクラス。

Feature Class;Table
join_operation

複数の結合フィーチャが単一のターゲット フィーチャと同じ空間リレーションシップを持つ場合、target_layer 値と join_layer 値の間の結合を出力フィーチャでどのように処理するかを指定します。

  • JOIN_ONE_TO_ONE複数の結合フィーチャの属性が集約されます。 たとえば、1 つのポイント (ターゲット フィーチャ) が 2 つの異なるポリゴン (結合フィーチャ) 内にある場合、出力ポイント フィーチャクラスに渡される前に、2 つのポリゴンの属性が集約されます。 1 つのポリゴンの属性値が 3、もう 1 つのポリゴンの属性値が 7 であり、このフィールドで統計の種類に合計が指定されている場合、出力フィーチャクラスの集約された値は 10 になります。 これがデフォルトで、個数の統計のみが返されます。
  • JOIN_ONE_TO_MANY出力フィーチャクラスにはターゲット フィーチャの複数のコピー (レコード) が含まれます。 たとえば、単一のポイント ターゲット フィーチャが、2 つの異なるポリゴン結合フィーチャ内にある場合、出力フィーチャクラスには、ターゲットフィーチャの 2 つのコピーが含まれます。1 つ目のレコードには、1 つのポリゴンの属性が格納され、2 つ目のレコードには、もう 1 つのポリゴンの属性が格納されます。 このオプションで使用できる統計サマリーはありません。
String
spatial_relationship
(オプション)

フィーチャを空間的に結合するために使用される条件を指定します。

  • INTERSECTS結合フィーチャのフィーチャは、ターゲット フィーチャと交差するときにマッチします。 これがデフォルトです。
  • EQUALS結合フィーチャのフィーチャは、ターゲット フィーチャと同じジオメトリである場合にマッチします。
  • NEAR結合フィーチャのフィーチャは、ターゲット フィーチャとの距離が指定範囲以内にある場合にマッチします。 距離は、平面距離を使用して測定されます。 spatial_near_distance パラメーターに距離を指定します。
  • NEAR_GEODESIC結合フィーチャのフィーチャは、ターゲット フィーチャとの距離が指定範囲以内にある場合にマッチします。 距離は測地線で測定されます。 spatial_near_distance パラメーターに距離を指定します。
  • CONTAINS結合フィーチャのフィーチャは、ターゲット フィーチャに含まれる場合にマッチします。 ターゲット フィーチャは、ポリゴンまたはポリラインである必要があります。 ターゲット フィーチャもポリゴンである場合にのみ、結合フィーチャをポリゴンにすることができます。 ポリゴンは、任意のフィーチャ タイプを含むことができます。 ポリラインは、ポリラインとポイントのみを含むことができます。 ポイントは、どのフィーチャも含むことはできず、ポイントを含むこともできません。 結合フィーチャが完全にターゲット フィーチャの境界上にある場合 (どの部分も境界の内部または外部にない場合)、そのフィーチャはマッチしません。
  • WITHIN結合フィーチャのフィーチャは、ターゲット フィーチャを含む場合にマッチします。 これは、「含む」リレーションシップの反対です。 結合フィーチャがポリゴンの場合は、ターゲット フィーチャとしてポリゴンだけを指定できます。 ポイントもターゲット フィーチャの場合、結合フィーチャとしてポイントを指定できます。 結合フィーチャのフィーチャ全体が、ターゲット フィーチャの境界線の上にある場合、フィーチャはマッチしません。
  • TOUCHES結合フィーチャのフィーチャは、境界線がターゲット フィーチャと接している場合にマッチします。 ターゲット フィーチャおよび結合フィーチャがラインまたはポリゴンであるとき、結合フィーチャの境界線は、ターゲット フィーチャの境界線と接することができるだけで、結合フィーチャのいずれの部分もターゲット フィーチャの境界線と重なることはできません。
  • CROSSES結合フィーチャのフィーチャは、その境界線がターゲット フィーチャと交差する場合にマッチします。 結合フィーチャおよびターゲット フィーチャは、ラインまたはポリゴンのいずれかである必要があります。 結合フィーチャまたはターゲット フィーチャとしてポリゴンが使用される場合には、ポリゴンの境界線 (ライン) が使用されます。 ポイントで交差するラインはマッチしますが、線分を共有するラインはマッチしません。
  • OVERLAPS結合フィーチャのフィーチャは、ターゲット フィーチャと重複するときにマッチします。
String
spatial_near_distance
(オプション)

その範囲内では結合フィーチャが空間結合の対象と見なされるターゲット フィーチャからの距離。 検索範囲は、spatial_relationship パラメーター値が NEAR または NEAR_GEODESIC の場合のみ有効になります。

Linear Unit
temporal_relationship
(オプション)

フィーチャの一致に使用される時間条件を指定します。

  • MEETSターゲット フィーチャの終了時間が結合フィーチャの開始時間に等しい場合、ターゲット フィーチャは結合フィーチャに接続します。
  • MET_BYターゲット フィーチャの開始時間が結合フィーチャの終了時間に等しい場合、結合フィーチャはターゲット フィーチャに接続します。
  • OVERLAPSターゲット時間間隔の開始と終了がそれぞれ、結合時間間隔の開始と終了より前である場合、ターゲット時間は結合時間に重複します。
  • OVERLAPPED_BYターゲット時間間隔の開始と終了がそれぞれ、結合時間間隔の開始と終了より後である場合、ターゲット時間は結合時間に重複されます。
  • DURINGターゲット フィーチャが結合フィーチャの開始と終了の間に発生する場合、ターゲット フィーチャの期間は結合フィーチャの期間内にあります。
  • CONTAINS結合フィーチャがターゲット フィーチャの開始と終了の間に発生する場合、ターゲット フィーチャの期間は結合フィーチャの期間内にあります。
  • EQUALS2 つの時間は、それらの特定の時点または間隔が同一である場合に、等しいと見なされます。
  • FINISHESターゲット フィーチャと結合フィーチャの終了が同じ時間であり、ターゲット フィーチャが結合フィーチャの後に開始する場合です。
  • FINISHED_BY結合フィーチャ時間がターゲット時間と同時に終了し、結合時間がターゲット時間の後に開始する場合、ターゲット時間は結合時間により終了され (Finished by) ます。
  • STARTSターゲット フィーチャと結合フィーチャの開始が同じ時間であり、ターゲット フィーチャが結合フィーチャの前に終了する場合です。
  • STARTED_BYターゲット フィーチャと結合フィーチャの開始が同じ時間であり、ターゲット フィーチャが結合フィーチャの後に終了する場合です。
  • INTERSECTSターゲット フィーチャの時間のいずれかの部分が結合フィーチャの時間と交わります。
  • NEARターゲット フィーチャの時間が結合フィーチャの時間から指定された時間の範囲内にある場合です。
  • NEAR_BEFOREターゲット時間が結合時間より前であるが、結合時間から指定された範囲内の場合、ターゲット時間は結合時間の近接 (前) です。
  • NEAR_AFTERターゲット時間が結合時間より後で、結合時間から指定された範囲内の場合、ターゲット時間は結合時間の近接 (後) です。
String
temporal_near_distance
(オプション)

その範囲内では結合フィーチャが空間結合の対象と見なされるターゲット フィーチャからの時間的距離。 時間は、temporal_relationship パラメーター値が NEARNEAR_BEFORE、または NEAR_AFTER であり、両方のフィーチャが時間対応である場合にのみ有効です。

Time Unit
attribute_relationship
[attribute_relationship,...]
(オプション)

属性フィールド内の値に基づきフィーチャを結合します。 結合レイヤーの属性フィールドに一致するターゲット レイヤーの属性フィールドを指定します。

  • ターゲット フィールド - マッチする値を含んでいるターゲット レイヤーの属性フィールド。
  • 結合フィールド - マッチする値を含んでいる結合レイヤーの属性フィールド。

Value Table
summary_fields
[summary_fields,...]
(オプション)

指定されたフィールドに関して計算される統計情報。

  • COUNT - NULL 値でない値の数。 数値フィールドまたは文字列に使用できます。 [null, 0, 2] の個数は 2 です。
  • SUM - フィールド内の数値の合計。 [null, null, 3] の合計は 3 です。
  • MEAN - 数値の平均。 [0,2, null] の平均は 1 です。
  • MIN - 数値フィールドの最小値。 [0, 2, null] の最小は 0 です。
  • MAX - 数値フィールドの最大値。 [0, 2, null] の最大値は 2 です。
  • STDDEV - 数値フィールドの標準偏差。 [1] の標準偏差は null です。 [null, 1,1,1] の標準偏差は null です。
  • VAR - トラッキング内の数値フィールドの分散。 [1] の分散は null です。 [null, 1,1,1] の分散は null です。
  • RANGE - 数値フィールドの範囲。 これは、最大値から最小値を減算して計算されます。 [0, null, 1] の範囲は 1 です。 [null, 4] の範囲は 0 です。
  • ANY - 文字列型のフィールドのサンプル文字列。

Value Table
join_condition
(オプション)

条件を指定のフィールドに適用します。 これらの条件を満たしているフィールドを含むフィーチャだけが結合されます。

たとえば、結合レイヤー内の属性 HealthSpending がターゲット レイヤー内の属性 Income の 20% よりも大きい場合に、結合条件をフィーチャに適用できます。 $join["HealthSpending"] > $target["Income"] * .2 のような Arcade 式を使用します。

String
keep_all_target_features
(オプション)

出力フィーチャクラスにすべてのターゲット フィーチャを保持するか (左外部結合)、結合フィーチャとのリレーションシップが指定されたターゲット フィーチャのみを保持するか (内部結合) を指定します。

  • KEEP_ALL出力にすべてのターゲット フィーチャが保存されます。
  • KEEP_COMMON出力フィーチャクラスに、リレーションシップが指定されたターゲット フィーチャのみが保存されます。 これがデフォルトです。
Boolean
include_distance
(オプション)

空間距離または時間差を結果に含めるかどうかを指定します。

このパラメーターは、join_operation パラメーター値が JOIN_ONE_TO_MANY で、以下のいずれかに当てはまる場合にアクティブになります。

  • spatial_relationship パラメーター値が NEAR または NEAR_GEODESIC である。
  • temporal_relationship パラメーター値が NEARNEAR_BEFORE、または NEAR_AFTER である。

  • INCLUDE_DISTANCE空間距離または時間差を結果に含めます。
  • NO_INCLUDE_DISTANCE空間距離も時間差も結果に含めません。 これがデフォルトです。
Boolean
distance_unit
(オプション)

出力フィーチャクラスで距離の値に使用する計測単位を指定します。

  • METERS計測単位はメートルになります。 これがデフォルトです。
  • KILOMETERS計測単位はキロメートルになります。
  • MILES計測単位は米国測量マイルになります。
  • NAUTICAL_MILES計測単位は米国測量海里になります。
  • YARDS計測単位は米国測量ヤードになります。
  • FEET計測単位は米国測量フィートになります。
  • MILES_INT計測単位は法定マイルになります。
  • NAUTICAL_MILES_INT計測単位は国際海里になります。
  • YARDS_INT計測単位は国際ヤードになります。
  • FEET_INT計測単位は国際フィートになります。
String

コードのサンプル

JoinFeatures の例 (スタンドアロン スクリプト)

次のスタンドアロン スクリプトで、JoinFeatures 関数を使用する方法を示します。

# Name: JoinFeatures.py
# Description: Join crime events that are close together in time and space, and 
#              return the count of nearby crimes. This example is a self join 
#              (joining the same layer to itself).

# Import system modules 
import arcpy 

arcpy.env.workspace = "C:/data/CityData.gdb"

# Enable time on the input features using an .lyrx file.
# To create the .lyrx file, add your layer to a map, open the layer properties 
# and enable time. Then right-click the layer and select Share As Layer File.
inputLyrx = r'C:\data\ChicagoCrimes.lyrx'

# MakeFeatureLayer converts the .lyrx to features
chicagoCrimesLayer = arcpy.management.MakeFeatureLayer(inputLyrx, "Crimes_layer")

# ApplySymbologyFromLayer sets the time using the .lyrx file definition
arcpy.management.ApplySymbologyFromLayer(chicagoCrimesLayer, inputLyrx)

# Set local variables
spatialOperation = "NEAR" 
nearDistance = "1 Kilometers" 
temporalOperation = "NEAR" 
nearTime = "3 Hours" 
out = "CloseCrimes"

# Run Join Features
arcpy.gapro.JoinFeatures(chicagoCrimesLayer, inFeatures, out, "JOIN_ONE_TO_ONE", 
                         spatialOperation, nearDistance, temporalOperation, 
                         nearTime)