ワークスペース キャッシュの削除 (Clear Workspace Cache) (データ管理)

サマリー

メモリ内にキャッシュされたワークスペースに関する情報を削除します。

注意:
ワークスペース キャッシュは、スクリプト ツールまたは繰り返し処理を実行するときのパフォーマンスを改善するために、ジオプロセシング フレームワークが使用します。 ワークスペース キャッシュには、指定されたワークスペースのスキーマ ロックが保持され、他の処理または関数を続行できるようにワークスペース キャッシュを削除できます。

使用法

  • 単一の入力パラメーターはオプションです。 ワークスペースを指定しないでこのツールを実行すると、ワークスペース キャッシュ内のすべてのコンテンツが削除されます。 特定のワークスペースに関するキャッシュされた情報を削除するには、ジオデータベース、フォルダー、または .sde コネクション ファイルを入力として使用します。

  • このツールを使用すると、長期間実行されているアプリケーションに存在するアイドル状態のエンタープライズ ジオデータベース接続の切断が容易になります。

  • Python スクリプト内のワークスペース キャッシュを削除するには、このツールをスクリプト内の最終呼び出しとして使用します。 このツールを呼び出す前に、ワークスペースを指している可能性があるオブジェクトまたは変数への参照をすべて削除するには、Python del ステートメントを使用します。 スクリプトで、ArcPy コマンドとその他の Python ファイルおよびフォルダー管理コマンドの両方を使用している場合、ワークスペース キャッシュが保持しているスキーマ ロックにより、その他の Python コマンドが正常に実行されなくなる可能性があります。 ワークスペース キャッシュを削除することにより、ファイルまたはフォルダーを削除または変更するこれらの関数を正常に実行でき、スキーマ ロックによりブロックされないようにすることができます。

  • ArcGIS AllSource またはスタンドアロンの Python プロセスで使用される最初の 10 個のワークスペースがワークスペース キャッシュに含まれます。 同じプロセスで使用されるその他のワークスペースはキャッシュされません。

  • 注意:
    ワークスペース キャッシュからエンタープライズ ジオデータベース ワークスペースを削除しても、エンタープライズ ジオデータベース サーバーへの接続の切断は保証されません。 保証されるのは、削除されたエンタープライズ ジオデータベース ワークスペースを ArcGIS システムが処理できなくなるということだけです。 他のプロセスがこのエンタープライズ ジオデータベース ワークスペースを参照している場合は、接続が維持されます。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力ワークスペース
(オプション)

ワークスペース キャッシュから削除するワークスペースを表すジオデータベース、.sde コネクション ファイル、またはフォルダー パス。 この値を指定しない場合、ワークスペース キャッシュのすべてのコンテンツが削除されます。

Data Element; Layer

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
操作の成功

操作が成功したかどうかを示します。

Boolean

arcpy.management.ClearWorkspaceCache({in_data})
名前説明データ タイプ
in_data
(オプション)

ワークスペース キャッシュから削除するワークスペースを表すジオデータベース、.sde コネクション ファイル、またはフォルダー パス。 この値を指定しない場合、ワークスペース キャッシュのすべてのコンテンツが削除されます。

Data Element; Layer

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_results

操作が成功したかどうかを示します。

Boolean

コードのサンプル

ClearWorkspaceCache の例 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで ClearWorkspaceCache 関数を使用する方法を示しています。

import arcpy
arcpy.env.workspace = "c:/connectionFiles/SQL Server.sde"
arcpy.management.ClearWorkspaceCache()

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

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