斜面勾配補正データの生成 (Generate Radiometric Terrain Corrected Data) (Image Analyst)

Image Analyst ライセンスで利用できます。

サマリー

レベル 1 の合成開口レーダー (SAR) データを、斜面勾配補正 (RTC) データセットに変換します。 解析と視覚化に RTC データを使用します。

このツールでは、入力 SAR センサー、モード、プロダクト タイプに従って適切な RTC ワークフローを適用することにより、不要なノイズや歪みを除去した SAR 出力が作成されます。

使用法

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力レーダー データ

入力レーダー データ。

このデータはレベル 1 のレーダー データである必要があります。

Raster Dataset; Raster Layer
出力レーダー データ

斜面勾配補正レーダー データセット。

Raster Dataset
DEM ラスター

入力 DEM。

ローカル照射面積とローカル入射角の推定に使用される DEM です。

Raster Dataset; Raster Layer
ジオイド補正を適用
(オプション)

入力 DEM の鉛直参照系を楕円体の高さに変換するかどうかを指定します。 ほとんどの標高データセットは海面の海抜を基準にしているため、これらの場合に楕円体高に変換するために、補正が必要になります。

  • オン - ジオイド補正を実行して、海抜高度を (EGM96 ジオイドに基づいて) 楕円体高に変換します。 これがデフォルトです。
  • オフ - ジオイド補正は行われません。 このオプションは、DEM が楕円体高で指定されている場合のみ使用します。

Boolean
偏波バンド
(オプション)

フィルターを適用する偏波バンドです。

デフォルトでは、最初のバンドが選択されています。

String
出力単位
(オプション)

RTC 出力に使用される単位を指定します。

  • 線形出力の単位は線形後方散乱の単位になります。 これがデフォルトです。
  • デシベル (dB)出力の単位はデシベルになります。
String
処理レベル
(オプション)

保持するレーダー プロダクトを指定します。 選択可能な処理レベルは、入力レーダー データとその処理ワークフローによって異なります。

デフォルトでは、オプションは使用されず、レーダー プロダクトは保持されません。

String
出力フォルダー
(オプション)

出力レーダー プロダクトが保持される出力フォルダー。

Workspace

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
更新されたフォルダー

レーダー プロダクトの保存先となる出力フォルダー。

Workspace

GenerateRadiometricTerrainCorrectedData(in_radar_data, out_radar_data, in_dem_raster, {geoid}, {polarization_bands}, {output_units}, {processing_level}, {out_folder})
名前説明データ タイプ
in_radar_data

入力レーダー データ。

このデータはレベル 1 のレーダー データである必要があります。

Raster Dataset; Raster Layer
out_radar_data

斜面勾配補正レーダー データセット。

Raster Dataset
in_dem_raster

入力 DEM。

ローカル照射面積とローカル入射角の推定に使用される DEM です。

Raster Dataset; Raster Layer
geoid
(オプション)

入力 DEM の鉛直参照系を楕円体の高さに変換するかどうかを指定します。 ほとんどの標高データセットは海面の海抜を基準にしているため、これらの場合に楕円体高に変換するために、補正が必要になります。

  • GEOIDジオイド補正を実行して、海抜高度を (EGM96 ジオイドに基づいて) 楕円体高に変換します。 これがデフォルトです。
  • NONEジオイド補正は行われません。 このオプションは、DEM が楕円体高で指定されている場合のみ使用します。
Boolean
polarization_bands
[polarization_bands,...]
(オプション)

フィルターを適用する偏波バンドです。

デフォルトでは、最初のバンドが選択されています。

String
output_units
(オプション)

RTC 出力に使用される単位を指定します。

  • LINEAR出力の単位は線形後方散乱の単位になります。 これがデフォルトです。
  • DECIBEL出力の単位はデシベルになります。
String
processing_level
[processing_level,...]
(オプション)

保持するレーダー プロダクトを指定します。 選択可能な処理レベルは、入力レーダー データとその処理ワークフローによって異なります。

デフォルトでは、オプションは使用されず、レーダー プロダクトは保持されません。

String
out_folder
(オプション)

出力レーダー プロダクトが保持される出力フォルダー。

Workspace

派生した出力

名前説明データ タイプ
updated_folder

レーダー プロダクトの保存先となる出力フォルダー。

Workspace

コードのサンプル

GenerateRadiometricTerrainCorrectedData の例 1 (Python ウィンドウ)

この例では、斜面勾配補正 SAR データと熱ノイズの除去出力プロダクトを作成しています。

import arcpy
arcpy.env.workspace = r"C:\Data\SAR"

out_radar_data = arcpy.ia.GenerateRadiometricTerrainCorrectedData(
    "S1B_IW_GRDH_1SDV_20181014T014104_20181014T014129_013142_018486_D82E.SAFE\manifest.safe", 
    "dem.tif", "GEOID", "VV", "DECIBEL", "RTF", "IW_D82E_Intermediate") 

out_radar_data.save("IW_D82E_RTC.crf")
GenerateRadiometricTerrainCorrectedData の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

この例では、斜面勾配補正 SAR データと熱ノイズの除去出力プロダクトを作成しています。

# Import system modules and check out ArcGIS Image Analyst extension license
import arcpy
arcpy.CheckOutExtension("ImageAnalyst")
from arcpy.ia import *

# Set local variables
in_radar=r"C:\SAR\S1B_IW_GRDH_1SDV_20181014T014104_20181014T014129_013142_018486_D82E.SAFE\manifest.safe"
in_dem=r"C:\SAR\dem.tif"
geoid="GEOID"
polarization="VV"
out_units="DECIBEL"
proecssing_level="RTF"
out_folder=r"C:\SAR\"IW_D82E _Intermediate"

#Create output
outRadar = arcpy.ia.GenerateRadiometricTerrainCorrectedData(in_radar, 
    in_dem, geoid, polarization, out_units, proecssing_level, out_folder) 
outRadar.save(out_radar)

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