LOD2 建物の抽出 (Extract LOD2 Buildings) (3D Analyst)

サマリー

建物のフットプリント ポリゴンとラスター標高サーフェスを使用して、LOD2 建物の 3D モデルを作成します。

LOD2 建物のツールの図
このデータはチューリッヒ市から提供されました。

使用法

  • 出力建物モデルの特性は、CityGML 標準の詳細レベル (LOD) の概念により記述されます。 このツールは、LOD 1.2、LOD 1.3、LOD 2.0 の生成をサポートします。 LOD 1.x のモデルは、屋根の平らなリプレゼンテーションを使用します。LOD 2.x のモデルは、屋根の傾斜角と傾斜の方向を捕捉します。

  • 建物のフットプリント ポリゴンは、ラスター高さソースにある構造物の標高断面と同期する必要があります。 フットプリントと標高ラスターが一致しないと、出力フィーチャに歪みが生じることがあります。

  • それぞれの建物のフットプリントは、重複しているポリゴンなしに 1 つの隣接した構造物を表している必要があります。 同じ建物に属するサブエレメントは、フットプリントから除外します。 [ディゾルブ (Dissolve)] ツールを実行すると、重複しているポリゴンを解決できます。

  • 入力高さソースにノイズが多いときは、滑らかさのレベルを増やし、出力 3D 建物に歪みが発生するのを防ぐことを検討します。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力高さソース

モデル化される建物の標高の情報を含む、ラスターまたはモザイク レイヤー。

Raster Layer; Mosaic Layer
入力建物フットプリント

抽出される建物のフットプリントを表すポリゴン フィーチャ。

Feature Layer
出力マルチパッチ フィーチャクラス

3D 建物モデルを含む出力マルチパッチ フィーチャ。

Feature Class
詳細レベル
(オプション)

建物モデルの屋根を生成するため使用される詳細レベルを指定します。 それぞれの建物は、屋根から周囲の地上まで延長されます。

  • LOD1.2建物の屋根は平たんな屋根として表現され、より大きなエレメントは建物全体の高さの中央値としてモデル化されます。
  • LOD1.3建物の屋根は平たんな屋根として表現され、より大きなエレメントはエレメントの高さの中央値としてモデル化されます。
  • LOD2.0建物の屋根と、より大きなエレメントの、傾斜角と方向が表現されます。 これがデフォルトです。
String
滑らかさのレベル
(オプション)

0.0 から 1.0 までの値で、建物の詳細がどこまで保持され、どこまで単純化されるかに影響します。 値を大きくすると出力はより単純化され、値を小さくすると建物のサブエレメントが抽出される可能性が高くなります。 値を大きくすると、[入力高さソース] パラメーターで指定される標高値のソースに含まれるノイズの影響を最小化できます。 デフォルトは 0.5 です。

Double
抽出の精度
(オプション)

結果として生成される建物モデルの広範な精度を指定します。

  • 結果として生成される 3D モデルに広い許容値が使用されます。建物の細部が多少失われることがあります。 このオプションは、処理時間が最も短くなります。
  • 建物のモデルの精度と、処理時間との適切なバランスが使用されます。 これがデフォルトです。
String

arcpy.ddd.ExtractLOD2Buildings(in_height_source, in_features, out_feature_class, {level_of_detail}, {smoothness_level}, {extraction_accuracy})
名前説明データ タイプ
in_height_source

モデル化される建物の標高の情報を含む、ラスターまたはモザイク レイヤー。

Raster Layer; Mosaic Layer
in_features

抽出される建物のフットプリントを表すポリゴン フィーチャ。

Feature Layer
out_feature_class

3D 建物モデルを含む出力マルチパッチ フィーチャ。

Feature Class
level_of_detail
(オプション)

建物モデルの屋根を生成するため使用される詳細レベルを指定します。 それぞれの建物は、屋根から周囲の地上まで延長されます。

  • LOD1.2建物の屋根は平たんな屋根として表現され、より大きなエレメントは建物全体の高さの中央値としてモデル化されます。
  • LOD1.3建物の屋根は平たんな屋根として表現され、より大きなエレメントはエレメントの高さの中央値としてモデル化されます。
  • LOD2.0建物の屋根と、より大きなエレメントの、傾斜角と方向が表現されます。 これがデフォルトです。
String
smoothness_level
(オプション)

0.0 から 1.0 までの値で、建物の詳細がどこまで保持され、どこまで単純化されるかに影響します。 値を大きくすると出力はより単純化され、値を小さくすると建物のサブエレメントが抽出される可能性が高くなります。 値を大きくすると、in_height_source パラメーターで指定される標高値のソースに含まれるノイズの影響を最小化できます。 デフォルトは 0.5 です。

Double
extraction_accuracy
(オプション)

結果として生成される建物モデルの広範な精度を指定します。

  • LOW結果として生成される 3D モデルに広い許容値が使用されます。建物の細部が多少失われることがあります。 このオプションは、処理時間が最も短くなります。
  • MEDIUM建物のモデルの精度と、処理時間との適切なバランスが使用されます。 これがデフォルトです。
  • `HIGH結果として生成される 3D モデルの精度が最も高くなります。 このオプションは、全体の処理時間が長くなります。
String

コードのサンプル

ExtractLOD2Buildings の例 (Python ウィンドウ)

次のサンプルは、Python ウィンドウでこのツールを使用する方法を示しています。


import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/data"
arcpy.ddd.ExtractLOD2Buildings("lidar/dsm_30cm.tif",
                               "city.gdb/building_footprints",
                               "city.gdb/buildings_3D",
                               "LOD1.3",
                               0.7,
                               "MEDIUM")

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