ファジー オーバーレイ (Fuzzy Overlay) (Spatial Analyst)

サマリー

選択したオーバーレイ タイプに基づき、ファジー メンバーシップのラスター データを結合します。

ファジー オーバーレイの詳細

使用法

  • このツールは、ファジー メンバーシップツールの結果に対して使用することをお勧めします。 このツールは、0 から 1 までの範囲の値を持つラスターに適用することを想定しています。

  • 次のリストは、特定の条件で使用するのに適切な [オーバーレイ タイプ] を示したものです。

    • すべての入力証拠ラスターから最大値を取得するには、[Or] を使用します。 この場合、入力のいずれかに高い値があると、最終的な出力値は高くなります。
    • すべての入力証拠ラスターから最小値を取得するには、[And] を使用します。 その場合、出力が高い値になるには、すべての入力が高い値を持つ必要があります。
    • 結合した証拠が単一の証拠より重要でない場合は [Product] を使用します。
    • 結合した証拠が単一の証拠より重要である場合は [Sum] を使用します。
    • [Gamma] タイプは、通常、多くの基本的なデータの結合に使用されます。 ガンマが 1 の場合、結果はファジーな Sum の場合と同じになります。 ガンマが 0 の場合、結果はファジーな [Product] の場合と同じになります。 0 ~ 1 の範囲の値を使用して、ファジーな [And] またはファジーな [Or] によって確立される両極端の間で証拠を結合して結果を生成することができます。

  • このツールに適用されるジオプロセシング環境の詳細については、「解析環境と Spatial Analyst」をご参照ください。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力ラスター

オーバーレイで結合する入力メンバーシップ ラスターのリスト。

Raster Layer
オーバーレイ タイプ
(オプション)

2 つ以上のメンバーシップ データを結合するために使用する方法を指定します。

  • And入力ファジー ラスターからの最小のファジー メンバーシップです。
  • Or入力ファジー ラスターからの最大のファジー メンバーシップです。
  • Product減少関数です。 これは、複数の証拠の結合が単一の入力より重要でない場合や小さい場合に使用します。
  • Sum増加関数です。 これは、複数の証拠の結合が単一の入力より重要である場合や大きい場合に使用します。
  • Gammaファジーな [Sum] およびファジーな [Product] の代数積で、いずれもガンマで累乗されます。
String
Gamma
(オプション)

使用されるガンマ値。 これは、[オーバーレイ タイプ][Gamma] に設定された場合のみ使用できます。

デフォルト値は 0.9 です。

Double

戻り値

ラベル説明データ タイプ
出力ラスター

ファジー演算子を適用した結果である出力ラスター。

この出力は、必ず 0 ~ 1 の値を持ちます。

Raster

FuzzyOverlay(in_rasters, {overlay_type}, {gamma})
名前説明データ タイプ
in_rasters
[in_raster,...]

オーバーレイで結合する入力メンバーシップ ラスターのリスト。

Raster Layer
overlay_type
(オプション)

2 つ以上のメンバーシップ データを結合するために使用する方法を指定します。

  • AND入力ファジー ラスターからの最小のファジー メンバーシップです。
  • OR入力ファジー ラスターからの最大のファジー メンバーシップです。
  • PRODUCT減少関数です。 これは、複数の証拠の結合が単一の入力より重要でない場合や小さい場合に使用します。
  • SUM増加関数です。 これは、複数の証拠の結合が単一の入力より重要である場合や大きい場合に使用します。
  • GAMMAファジーな [Sum] およびファジーな [Product] の代数積で、いずれもガンマで累乗されます。
String
gamma
(オプション)

使用されるガンマ値。 これは、[オーバーレイ タイプ][Gamma] に設定された場合のみ使用できます。

デフォルト値は 0.9 です。

Double

戻り値

名前説明データ タイプ
out_raster

ファジー演算子を適用した結果である出力ラスター。

この出力は、必ず 0 ~ 1 の値を持ちます。

Raster

コードのサンプル

FuzzyOverlay の例 1 (Python ウィンドウ)

この例では、入力メンバーシップ ラスターを And オーバーレイ タイプと組み合わせて、それらのラスター間の最小メンバーシップ値を識別します。

import arcpy
from arcpy.sa import *
from arcpy import env
env.workspace = "c:/sapyexamples/data"
outFzyOverlay = FuzzyOverlay(["fzymembout1", "fzymembout2"], "AND")
outFzyOverlay.save("c:/sapexamples/output/fuzzover.tif")
FuzzyOverlay の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

この例では、入力メンバーシップ ラスターを Gamma オーバーレイ タイプと組み合わせます。

# Name: FuzzyOverlay_Ex_02.py
# Description: Combine fuzzy membership rasters data together based on 
#    selected overlay type ("GAMMA" in this case). 
# Requirements: Spatial Analyst Extension

# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *

# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"

# Set local variables
inRasterList = ["fzymembout1", "fzymembout2"]

# Execute FuzzyMembership
outFzyOverlay = FuzzyOverlay(inRasterList, "GAMMA", 0.9)

# Save the output
outFzyOverlay.save("c:/sapexamples/output/fuzzoverlay")

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