軌道ファイルのダウンロード (Download Orbit File) (Image Analyst)

Image Analyst ライセンスで利用できます。

サマリー

Sentinel-1 SAR (合成開口レーダー) データ用に更新された軌道ファイルをダウンロードします。

このツールは軌道タイプを使用して、軌道 Web サイトを呼び出します。 SAR メタデータを使用して、適切な軌道ステート ベクター (OSV) ファイルを識別し、そのファイルを入力 SAR データ ディレクトリにダウンロードします。

Sentinel-1 プロダクトでは、予測、復元、高精度の 3 つのタイプの OSV を使用できます。 予測 OSV は、Sentinel-1 Level 1 の Ground Range Detection (GRD) 補助プロダクトと Single Look Complex (SLC) 補助プロダクトで提供されます。 復元 OSV は、画像の取得から 3 時間以内に ESA (European Space agency) を通じて利用できます。 高精度 OSV は、画像の取得から 3 週間以内に ESA を通じて利用できます。 Sentinel-1 OSV ファイルは Copernicus Data Space Ecosystem からダウンロードします。

使用法

  • [ユーザー名][パスワード][クラウド ストレージ コネクション] パラメーターを使用して、Copernicus Data Space Ecosystem から軌道ステート ベクターをダウンロードします。 Copernicus Data Space Ecosystem のアカウント登録方法と S3 認証情報の生成方法については、Copernicus Data Space Ecosystem Documentation Portal の「Access to EO data via S3」(S3 を介した EO データへのアクセス) をご参照ください。

    [クラウド ストレージ コネクション ファイルの作成 (Create Cloud Storage Connection File)] ツールで生成された S3 認証情報を使用して、[クラウド ストレージ コネクション] パラメーター用の .acs ファイルを生成します。 .acs ファイルを作成するには、[クラウド ストレージ コネクションの作成 (Create Cloud Storage Connection)] ツールで次のパラメーターを設定する必要があります。

    • コネクション ファイルの場所
    • コネクション ファイル名
    • [サービス プロバイダー] - [AMAZON]
    • アクセス キー ID (アカウント名)
    • シークレット アクセス キー (アカウント キー)
    • [バケット (コンテナー) 名] - [eodata]
    • [サービス エンド ポイント] - [eodata.dataspace.copernicus.eu]
    • [プロバイダー オプション] - [AWS_VIRTUAL_HOSTING] オプションを FALSE と等しくします。
  • [フォルダー] パラメーターを使用して、ダウンロードした軌道ステート ベクター ファイルを格納する別のフォルダーの場所を指定します。 デフォルトのフォルダーは、入力レーダー データの .SAFE フォルダーです。

  • SAR データが過去 3 週間以内に取得されたものである場合は、[軌道タイプ] パラメーターを [Sentinel (復元)] に設定します。 このデータ タイプは、データの取得から 3 時間後に利用可能になります。

  • このツールを使用してダウンロードされた OSV で SAR データを更新するには、[軌道修正の適用 (Apply Orbit Correction)] ツールを使用します。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力レーダー データ

入力レーダー データ。

Raster Dataset; Raster Layer
軌道タイプ
(オプション)

ダウンロードされる OSV タイプを指定します。

  • Sentinel (復元)概算の OSV データがダウンロードされます。 このデータ タイプは、データの取得から数時間後に利用可能になります。
  • Sentinel (高精度)調整された OSV データがダウンロードされます。 このデータ タイプは、データの取得から 20 日後に利用可能になります。 これがデフォルトです。
String
ユーザー名
(オプション)

Copernicus Data Space Ecosystem のログイン認証情報のユーザー名。

このパラメーターは、入力データに Sentinel restituted または Sentinel precise orbit タイプがある場合にのみ有効です。

String
パスワード
(オプション)

Copernicus Data Space Ecosystem のログイン認証情報のパスワード。

このパラメーターは、入力データに Sentinel restituted または Sentinel precise orbit タイプがある場合にのみ有効です。

Encrypted String
クラウド ストレージ コネクション
(オプション)

Copernicus Data Space Ecosystem のクラウド ストレージ接続ファイル。

File
フォルダー
(オプション)

ダウンロードした軌道ステート ベクター ファイルが格納される別のフォルダーの場所。 デフォルトのフォルダーは、入力レーダー データの .SAFE フォルダーです。

Folder

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
軌道ファイル

出力軌道ファイルです。

File

DownloadOrbitFile(in_radar_data, {orbit_type}, {username}, {password}, {cloud_storage}, {folder})
名前説明データ タイプ
in_radar_data

入力レーダー データ。

Raster Dataset; Raster Layer
orbit_type
(オプション)

ダウンロードされる OSV タイプを指定します。

  • SENTINEL_RESTITUTED概算の OSV データがダウンロードされます。 このデータ タイプは、データの取得から数時間後に利用可能になります。
  • SENTINEL_PRECISE調整された OSV データがダウンロードされます。 このデータ タイプは、データの取得から 20 日後に利用可能になります。 これがデフォルトです。
String
username
(オプション)

Copernicus Data Space Ecosystem のログイン認証情報のユーザー名。

このパラメーターは、入力データに Sentinel restituted または Sentinel precise orbit タイプがある場合にのみ有効です。

String
password
(オプション)

Copernicus Data Space Ecosystem のログイン認証情報のパスワード。

このパラメーターは、入力データに Sentinel restituted または Sentinel precise orbit タイプがある場合にのみ有効です。

Encrypted String
cloud_storage
(オプション)

Copernicus Data Space Ecosystem のクラウド ストレージ接続ファイル。

File
folder
(オプション)

ダウンロードした軌道ステート ベクター ファイルが格納される別のフォルダーの場所。 デフォルトのフォルダーは、入力レーダー データの .SAFE フォルダーです。

Folder

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_orbit_file

出力軌道ファイルです。

File

コードのサンプル

DownloadOrbitFile の例 1 (Python ウィンドウ)

この例では、高精度の軌道ファイルを別のフォルダーの場所にダウンロードします。

import arcpy
arcpy.env.workspace =r"C:\Data\SAR"

arcpy.ia.DownloadOrbitFile("IW_manifest", "SENTINEL_PRECISE", 
     "esaUsername", "esaPassword", r"C:\connection_files\eodata.acs", r"C:\Data\SAR\Orbits")
DownloadOrbitFile の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

この例では、高精度の軌道ファイルを別のフォルダーの場所にダウンロードします。

# Import system modules and check out ArcGIS Image Analyst extension license
import arcpy 
arcpy.CheckOutExtension("ImageAnalyst") 
from arcpy.ia import * 

# Set local variables
in_radar = r"C:\Data\SAR\S1\S1B_IW_GRDH_1SDV_20181014T014104_20181014T014129_013142_018486_D82E.SAFE\manifest.safe" 
orbit_type = "SENTINEL_PRECISE"
username = "esaUsername"
password = "esaPassword"

# Execute 
arcpy.ia.DownloadOrbitFile(in_radar, orbit_type, username, password)
DownloadOrbitFile の例 3 (スタンドアロン スクリプト)

この例では、manifest.safe\IW ファイルの高精度の軌道ファイルをダウンロードします。

# Import system modules and check out ArcGIS Image Analyst extension license
import arcpy
arcpy.CheckOutExtension("ImageAnalyst")
from arcpy.ia import *

# Set local variables
in_radar = r"C:\Data\SAR\S1\S S1B_IW_SLC__1SDV_20181014T014103_20181014T014130_013142_018486_1753.SAFE\manifest.safe\IW1"
orbit_type = "SENTINEL_PRECISE" 
username = "esaUsername"
password = "esaPassword"
cloud_storage = r"C:\connection_files\eodata.acs" 

# Execute 
arcpy.ia.DownloadOrbitFile(in_radar, orbit_type, username, password, cloud_storage)

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

関連トピック