データを管理しやすく、データの重複を避けられることから、多くの場合、時系列データは複数のテーブルに格納されています。 時間が経過しても地理的に変化しないデータでは、この方法が特に役立ちます。 たとえば、一定期間にわたって収集した河川流データを 2 つのテーブルで管理し、一方には河川計測器の地理的位置、もう一方には、それら計測器で測定した経時的な流出値を格納します。
それらのデータを視覚化するためには、[テーブル結合 (Add Join)] ジオプロセシング ツールを使用して、1 対 1、多対 1、1 対多の結合を作成することができます。
視覚化が不要で、1 対多または多対多のリレーションシップが存在する場合は、代わりにリレートまたはリレーションシップ クラスを使用して、[リレートの追加 (Add Relate)] ジオプロセシング ツールを使用してデータセット間のリレーションシップを確立します。
1 対多のテーブル リレーションシップ
静的なセンサーが経時的に収集したデータなど、時間が経過しても地理的に変化しないフィーチャの時系列データを格納する場合には、データを別の 2 つのテーブルに格納することを推奨します。 そのような場合には、フィーチャの地理的位置を 1 つのテーブルに格納し、各フィーチャに関連付けられたデータを別のテーブルに格納することができます。 下記の例では、測定ステーションの地理的位置は 1 つのテーブルに格納され、それぞれの測定ステーションで各時間に収集された温度の値は別のテーブルに格納されます。 しかし、どちらのテーブルにも [Stations] フィーチャクラス テーブルと [Temperature] テーブルの 1 対多の結合を作成するための [StationID] フィールドがあります。 新しく結合した時間フィールドを使用して、レイヤー上で時間を有効化できるようになります。 この例では、Temperature.Date1 フィールドを選択します。
テーブルを結合すると、基本的に、多数の温度観測データに対応する観測点の行が 1 つの大きなテーブル内に複製され、このテーブルをタイム スライダーを使用して行単位でフィルタリングすることができます。