プロジェクトの保存

作業中は定期的に変更内容を保存することをお勧めします。 変更内容をプロジェクトに保存する手順は、次のとおりです。

  1. アプリの上部にある [クイック アクセス] ツールバーの [保存] ボタンをクリックします。
  2. Ctrl + S キーを押します。
  3. リボン上の [プロジェクト] タブをクリックし、[保存] をクリックします。

テンプレートを使用してプロジェクトを作成した場合または既存のプロジェクトを開いている場合は、プロジェクトを保存すると、プロジェクト ファイル (.asrx) に格納されている情報が更新されます。 この情報には以下が含まれます。

  • プロジェクトに保存されているアイテム (マップ、レイアウト、タスク、チャート、ジオプロセシング履歴、アニメーションなど)。
  • プロジェクトの外部に格納されたアイテム (フォルダー、データベース、サーバー、ツールボックス、ロケーター、カスタム スタイルなど) への接続。
  • プロジェクトで使用可能なシステム スタイルのリスト。
  • 開いているビューとアクティブなビュー。
  • プロジェクトのお気に入りのジオプロセシング ツールとラスター関数。

プロジェクトを保存する際、空間データの編集内容、テーブルの新しいフィールド、または進行中の ModelBuilder の変更内容を保存する必要はありません。 これらの各環境は独自の方式で変更内容を保存しており、変更内容をプロジェクトに保存する機能とは関連しません。

読み取り専用プロジェクトで作業している場合、変更内容を保存しようとすると [名前を付けてプロジェクトを保存] ダイアログ ボックスが表示されます。 作成される新しいプロジェクト ファイルの名前を入力し、書き込み可能な場所を指定します。 新しいプロジェクト ファイルは、引き続き元の読み取り専用プロジェクトと同じデフォルト ジオデータベースおよびデフォルト ツールボックスを参照します。 元のプロジェクトが読み取り専用のネットワーク共有から開かれたために読み取り専用となっていた場合、デフォルト ジオデータベースとデフォルト ツールボックスも同じ場所に格納されている可能性が高く、これらのアイテムも読み取り専用になります。このため、これらのアイテムへの書き込み権限を必要とする操作は失敗する場合があります。

テンプレートなしで作業を開始した場合、変更内容を保存しようとすると、[名前を付けてプロジェクトを保存] ダイアログ ボックスが表示されます。 新しいプロジェクト ファイルを格納する場所を参照するのではなく、フォルダーが作成される場所を参照します。 テンプレートを使用して作成されたプロジェクトのフォルダーを作成しないように設定している場合でも、テンプレートなしで作成されたプロジェクトのフォルダーが常に作成されます。 保存されたプロジェクトのフォルダーには、新しいプロジェクト ファイル、デフォルトのジオデータベース、デフォルトのツールボックス (これらが保存されていないプロジェクト用に作成されている場合)、保存されていないプロジェクトのホーム フォルダーに作成または保存された追加アイテムが格納されます。 プロジェクトのホーム フォルダーに格納されたデータに加えられた編集がすべて保存されます。 新しいプロジェクト ファイルには、新しいフォルダーと同じ名前が付けられます。

注意:

特定のツールと機能に関するドキュメントに特に明記されていない限り、Microsoft OneDriveGoogle Drive などのクラウド ストレージ サービスはサポートされません。 「ArcGIS AllSource とクラウド ストレージ サービス」の詳細をご参照ください。

現在のプロジェクト ファイルのコピーを新しい名前で保存

[名前を付けて保存] を使用すると、現在のプロジェクト ファイルのコピーを新しいファイル名で保存したり、新しい場所に保存したりすることができます。 たとえば、既存のプロジェクトに新しい名前を付ける場合や、同じリソースを多く使用するプロジェクトをすばやく作成する場合にこの作業を行います。

新しいプロジェクトには、元のプロジェクト ファイルのすべての情報のコピーがあります。 プロジェクトに接続されている外部のアイテムはコピーまたは変更されません。 新しいプロジェクト ファイルは、デフォルト ジオデータベースとデフォルト ツールボックスを含め、元のプロジェクト ファイルと同じ場所にある同じ外部アイテムを参照します。

  1. 現在のプロジェクトに保存すべき保留中の変更がある場合は、[保存] をクリックします。
  2. リボンの [プロジェクト] タブをクリックします。
  3. [名前を付けて保存] をクリックします。

    [名前を付けてプロジェクトを保存] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. 現在のプロジェクト ファイルのコピーを保存する、ローカル コンピューター上またはネットワーク コンピューター上の場所を参照します。
  5. 新しい別のプロジェクト名を入力します。
  6. [保存] をクリックします。

    プロジェクト ファイルが、指定した場所に入力した名前で作成されます。 現在のプロジェクトが閉じて、新しいプロジェクトが開きます。

    注意:

    元のプロジェクト ファイルがローカル コンピューター上に保存されていて、プロジェクト ファイルの新しいコピーを共有ネットワークの場所に置いた場合、別のコンピューターで新しいプロジェクト ファイルを開く他のユーザーは、ローカル コンピューターに保存されているアイテムにアクセスできません。[カタログ] ウィンドウ内のこれらの接続、およびローカル データセットを参照するマップ レイヤーは壊れます。 プロジェクトを共有するには、代わりにプロジェクト パッケージ (.ppkx) を作成します。

プロジェクトのバックアップ

開いているプロジェクトを、分単位で指定した間隔で自動的にバックアップできます。 バックアップ プロセスによって作業が中断されたり、ArcGIS AllSource のパフォーマンスが低下したりすることはありません。 引き続き、必要に応じて手動でプロジェクトを保存することもできます。 ArcGIS AllSource が予期せずシャットダウンした場合、バックアップ プロジェクトには、保存されていない変更の一部またはすべてが含まれている可能性があります。 その場合、次にプロジェクトを開いたときに、プロジェクトを復元するよう求められます。

バックアップは、プロジェクトと同じ名前のプロジェクト ファイルのコピー (.asrx) です。 バックアップ プロジェクトには、[クイック アクセス ツールバー][保存] ボタン プロジェクトの保存 をクリックしたときに保存できる変更内容が格納されます。 バックアップ プロジェクトには、空間データの編集、テーブル フィールド プロパティの変更、ジオプロセシング モデルの編集など、個別に保存する必要のある変更は保存されません。 また、空間データの編集内容の保存など、[保存] ボタンを使用したときに生じる保存操作は、プロジェクトのバックアップが作成された際は生じません。 デフォルトのジオデータベースやデフォルトのツールボックスなど、プロジェクト ファイル以外のファイルはバックアップされません。

バックアップ プロジェクトは、プロジェクトのホーム フォルダーにある backups サブフォルダーに保存されます。 各バックアップは前回のバックアップを上書きします。バックアップ プロジェクトは一度に 1 つだけ存在します。 Windows ファイル エクスプローラーで現在のバックアップ プロジェクトのタイム スタンプを表示できます。 手動で変更を保存または破棄した後に ArcGIS AllSource を正常に終了すると、バックアップ プロジェクトは自動的に削除されます。

バックアップ設定はすべてのプロジェクトに適用されます。 デフォルトでは、プロジェクトは 5 分ごとに自動的にバックアップされます。 バックアップをオフ/オンにする、またはバックアップ間隔の変更手順は、次のとおりです。

  1. 次の方法で、ArcGIS AllSource[設定] ページを開きます。
    • ArcGIS AllSource の開始ページで、左下隅にある [設定] をクリックします。
    • 開いているプロジェクトのリボンで [プロジェクト] タブをクリックします。
  2. 左側のリストにある [オプション] をクリックします。
  3. [オプション] ダイアログ ボックスの [アプリケーション] の下で、[一般] をクリックします。
  4. [プロジェクトの復元] で、作業中にプロジェクトのバックアップを作成するかどうかを指定します。
    • [プロジェクトで変更が保存されていない場合にバックアップを作成] をオンにすると、プロジェクトの作業中は常にバックアップが作成されます。
    • バックアップが作成されないようにするには、[プロジェクトで変更が保存されていない場合にバックアップを作成] をオフにします。
  5. 必要に応じて、時間間隔を変更できます。
  6. [OK] をクリックします。