個々の値による再分類

再分類ツールは、ラスター内の値を変更します。 個々の値で再分類するツールは、1 対 1 の対応によりある値を別の値に変更します。 たとえば、シカの生息地解析の実行中に、土地利用の種類をシカにとって意味のあるものにするために、土地利用ラスターで異なる土地利用の種類を表す値を所望の範囲 (1 ~ 10 など) に変更する必要があります。 シカが最も好む土地の種類を高い値、シカが好まない土地の種類を低い値に再分類します。 たとえば、森林の土地利用を 10、人口密度の低い住宅地の土地利用を 5、工業地域を 1 に再分類します。

次の例は、入力ベース ラスターの元の値を 1 つずつ、新しい再分類値に割り当てます。 出力値の範囲は 0 ~ 20 です。

個々の値による再分類の例
個々の値による再分類の例

個々の値の再分類は通常、入力値がカテゴリ (土地利用など) の場合、またはわずかな個数の値のみを変更する場合に行います。

個々の値は、[再分類 (Reclassify)] ツールを使用して、簡単に再分類できます。 このツールのダイアログ ボックスでは、元データを手動で分類することもできます。