クロス集計 (Tabulate Area) の操作

[クロス集計 (Tabulate Area)] で問題が発生した場合、通常は何らかの根本的な原因があります。 次のセクションでは、問題の一部とその回避策について説明します。

エラー: 1 つ以上の入力に関連付けられた属性テーブルが存在しない

このエラーは、多くの場合、ゾーン入力に必要な属性テーブルが含まれていないことが原因です。

エラー: メモリを割り当てられない

システムでは、内部テーブルを使用して、エリアの計算が実行されます。 ゾーン入力の値の範囲が非常に大きい場合 (数百万など)、テーブルの処理に必要なメモリが、指定したシステム ページング ファイル サイズ以上に達することがあります。

構成されたメモリ容量が不十分な場合、操作が失敗し、メッセージ「メモリを割り当てられません」が表示されます。 この問題には、次の 2 つの一般的な解決策があります。

  • 仮想メモリ設定を増やすことで、このエラーを回避できます。 ただし、オペレーティング システムでは、このツールの実行後、必要になった仮想メモリがすぐには解放されません。 このため、コンピューターの一般的なパフォーマンスが低下する場合があります。
  • 別の方法として、ゾーン値の範囲を減らす方法があります (推奨)。 インデックス値を含むゾーン属性テーブルに新たなアイテムを追加し、そのアイテムに [クロス集計 (Tabulate Area)] を実行してから、結果を元のゾーン入力に関連付けます。

    たとえば、値が 2,120,000、4,070,000、9,540,000 の 3 つのゾーンのみが存在する場合、これらの値を 10,000 で除算すると、ゾーン値は 212、407、954 になります。

出力面積が予想よりも小さい

出力テーブルの面積値が予想より小さくなることがあります。

これは、一般的に高解像度の入力内の NoData セルが、もう一方の低解像度の入力に合わせてリサンプリングされることで、NoData のエリアが大きくなることが原因です。

これを回避するには、低解像度の入力ラスターに [リサンプル (Resample)] を実行して、高解像度の入力ラスターに解像度を合わせるか、セル サイズ ラスター解析環境を [入力データの最小セルサイズ] に設定します。