XY 座標精度 (環境設定)

XY 座標精度の環境を反映するツールは、X,Y 座標精度を出力ジオデータセットに適用します。 XY 座標精度とは、XY 座標値を格納するために使用される有効桁数を指し、非常に短い距離として表されます。

注意:

デフォルトでは、この環境設定を使用するツールは、入力フィーチャクラスの空間参照の X,Y 座標精度を使用します。 デフォルトの XY 座標精度を上書きすることはお勧めしません。 代わりに、解析の前に、入力データの空間参照で XY 座標精度および XY 許容値プロパティのデフォルト設定が使用されていることを確認してください。

ジオデータセットのデフォルトの XY 座標精度の計算方法については、「空間参照とジオプロセシング」をご参照ください。

使用上の注意

  • この環境設定は、出力がジオデータベースのフィーチャ データセット内に置かれる場合は無視されます。
  • XY 座標精度の環境を設定しない場合、[フィーチャクラスの作成 (Create Feature Class)][フィーチャ データセットの作成 (Create Feature Dataset)]、および [ラスター カタログの作成 (Create Raster Catalog)] などのツールはデフォルトの X,Y 座標精度を 0.0001 単位に設定します。
  • XY 座標精度値に基づいて設定された X,Y ドメインが、処理対象のすべてのフィーチャにまたがるほど大きくない場合は、すべてのフィーチャを収容できる X,Y 座標精度とドメインが計算されます。 これが頻繁に起きるのは、出力されるのが、低精度 (バージョン 9.1.x 以前) のパーソナルまたはエンタープライズ ジオデータベースに作成されたジオデータセットである場合です。
  • この環境の計測単位が出力座標系と異なる場合、距離は、出力座標系の中心の同等の距離に変換されます。 これは、環境が距離単位 (フィートやメートルなど) に設定され、出力座標系が非投影 (地理) か、それとは逆の状況 (出力座標系が投影された 10 進度環境) の場合には、推奨されません。
  • 単位が [不明] に設定されている場合、出力座標系の単位と同じ単位が使用されているものと想定されます。

ダイアログの構文

XY 座標精度 - 出力ジオデータセットに設定する XY 座標精度。デフォルトの XY 座標精度が不適切な場合はこの環境を設定します。

スクリプトの構文

arcpy.env.XYResolution = linear_unit

パラメーター説明

linear_unit

出力ジオデータセットで使用する X,Y 座標精度を設定します。X,Y 座標精度とは、X,Y 座標値を格納するために使用される有効桁数を指し、非常に短い距離として表されます。

XYResolution 構文

スクリプトの例

import arcpy
# Set the XYResolution environment to a linear unit
arcpy.env.XYResolution = "0.002 Meters"