概要
傾斜角は、各セル (DEM) の高さの変化率を表しています。 これは DEM の一次微分です。
備考
デフォルトでは、傾斜角はグレースケール イメージで表示されます。 カラーマップ関数を追加して、特定の配色を指定したり、モザイクを表示している人が独自の配色でシンボルを変更できるようにすることができます。
この傾斜角関数は、アクセラレートされた ATan 関数を使用します。 これは、速度が 6 倍で、近似誤差が常に 0.3 度未満です。
パラメーター
この関数の入力は次のとおりです。
傾斜角の詳細
単位変換
Z (標高) の計測単位と XY (距離) の単位が同じである場合、Z 係数は 1 になります。
データが投影座標系で表され、標高と距離の単位が異なる場合は、単位の違いを考慮して Z 係数を定義する必要があります。
フィートからメートルへ、またはその逆へ変換するには、下の表をご参照ください。たとえば、DEM の標高単位がフィートであり、モザイク データセットの単位がメートルの場合、0.3048 を使用して標高単位をフィートからメートルへ変換します (1 フィート = 0.3048 メートル)。
変換タイプ | 変換係数 |
---|---|
フィート → メートル | 0.3048 |
メートル → フィート | 3.28084 |
データで地理座標系 (GCS_WGS 84 の DTED など) が使用されていて、距離単位が度、標高がメートルで表現されている場合は、変換係数として 1 を使用します。度単位の距離が、自動的にメートルに変換されます。 標高の単位がメートルでない場合は、傾斜角関数を使用する前に算術演算関数を使用して、標高をメートルに変換します。
高さ強調
高さ強調を適用するには、変換係数に強調係数を掛ける必要があります。たとえば、標高およびデータセットの座標がどちらもメートルで、10 倍だけ強調したい場合、スケーリング係数は単位変換係数 (1.0) に垂直強調係数 (10.0) を掛けた値となり、[Z 係数] は 10 になります。標高の単位がメートルで、データセットが地理座標系 (度) である場合は、単位の変換係数 (1.0) に強調係数 (10.0) を掛けた値となり、[Z 係数] は 10 になります。