抽出ツールセットの概要

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

抽出ツールでは、セルの属性またはセルの空間的位置関係のいずれかを指定して、セルのサブセットを抽出できます。 また、特定の位置にあるセル値を、ポイント フィーチャクラスの属性またはテーブルとして取得することもできます。

属性または位置に基づいてセル値を新しいラスターに抽出するには、以下のツールが使用できます。

  • 属性値を指定してセルを抽出する場合 ([属性で抽出 (Extract by Attributes)]) は、WHERE 句で実行します。 たとえば、標高ラスターから標高が 100 メートル以上の値を持つセルを抽出する必要がある場合に使用します。

  • 形状指定によるセルの抽出では、指定した形状の内側にある、または外側にある、という条件を満たすセルが抽出されます ([円で抽出 (Extract by Circle)][ポリゴンで抽出 (Extract by Polygon)][長方形で抽出 (Extract by Rectangle)])。

  • 特定の位置を指定してセルを抽出する場合は、X、Y のポイント位置 ([ポイントで抽出 (Extract by Points)])、またはマスク ラスターを使用して識別したセル ([マスクで抽出 (Extract by Mask)]) によって位置を指定する必要があります。

セル値を属性テーブルまたは通常のテーブルに抽出する場合の位置を指定するには、以下のツールが使用できます。

  • ポイント フィーチャクラスで特定されるセル値は、新しい出力フィーチャクラスの属性として記録されます ([抽出値 → ポイント (Extract Values to Points)])。 これは、1 つの入力ラスターから値を抽出するだけです。

  • ポイント フィーチャクラスで特定されるセル値は、そのフィーチャクラスの属性テーブルに追加できます ([複数の抽出値 → ポイント (Extract Multi Values to Points)])。 複数のラスターからのセル値も取得できます。

  • 特定された位置 (ラスターとフィーチャ) のセル値は、テーブルに記録できます ([サンプル (Sample)])。

使用可能なツールとその簡単な説明を次の表に示します。

ツール説明

属性で抽出 (Extract by Attributes)

論理検索に基づいてラスターのセルを抽出します。

円で抽出 (Extract by Circle)

中心と半径を指定した円に基づいて、ラスターのセルを抽出します。

マスクで抽出 (Extract by Mask)

マスクによって定義されたエリアに一致するラスターのセルを抽出します。

ポイントで抽出 (Extract by Points)

座標ポイントに基づいてラスターのセルを抽出します。

ポリゴンで抽出 (Extract by Polygon)

頂点を指定したポリゴンに基づいて、ラスターのセルを抽出します。

長方形で抽出 (Extract by Rectangle)

範囲を指定した長方形に基づいて、ラスターのセルを抽出します。

複数の抽出値 → ポイント (Extract Multi Values to Points)

1 つ以上のラスターから、ポイント フィーチャクラスで指定された位置にあるセル値を抽出し、その値をポイント フィーチャクラスの属性テーブルに記録します。

抽出値 → ポイント (Extract Values to Points)

一連のポイント フィーチャに基づいてラスターのセル値を抽出し、その値を出力フィーチャクラスの属性テーブルに記録します。

サンプル (Sample)

定義された位置のラスターまたは一連のラスターからのセルの値を表示するテーブルまたはポイント フィーチャクラスを作成します。 位置は、ラスター セル、ポイント、ポリライン、またはポリゴンによって定義されます。

抽出ツールセットのツール