ラベル | 説明 | データ タイプ |
入力マップ | パッケージ化するマップ。 このツールを AllSource で実行する場合、入力はマップ、シーン、ベースマップのいずれかになります。 | Map |
出力ファイル | 出力マップ パッケージ (*.mpkx ファイル)。 | File |
データをファイル ジオデータベースへ変換 (オプション) | 入力レイヤーをファイル ジオデータベースに変換するか、その元の形式で維持するかを指定します。
| Boolean |
データを参照せずにエンタープライズ ジオデータベースのデータを含める (オプション) | 入力エンタープライズ ジオデータベース レイヤーをファイル ジオデータベースに変換するか、その元の形式で維持するかを指定します。
| Boolean |
範囲 (オプション) | フィーチャを選択またはクリップするために使用する範囲を指定します。
| Extent |
エンタープライズ ジオデータベース レイヤーのみに範囲を適用 (オプション) | 指定した範囲をすべてのレイヤーに適用するか、エンタープライズ ジオデータベースのレイヤーだけに適用するかを指定します。
| Boolean |
ArcGIS Runtime のサポート (オプション) | パッケージが ArcGIS Runtime をサポートするかどうかを指定します。 ArcGIS Runtime をサポートするためにすべてのデータ ソースがファイル ジオデータベースに変換され、出力パッケージに .msd ファイルが作成されます。
注意:Runtime 対応パッケージは、ArcGIS 10.x でのみ作成できます。 | Boolean |
Runtime のすべてのデータを参照 (オプション) | データをコピーするのではなく、必要なデータを参照するパッケージを作成するかどうかを指定します。 これは、組織が 1 か所で管理している大きなデータセットをパッケージ化しようとする際に役に立ちます。
| Boolean |
パッケージのバージョン (オプション) | 出力パッケージ内に作成される、ジオデータベースのバージョンを指定します。 バージョンを指定すると、パッケージを ArcGIS の以前のバージョンと共有し、後方互換性がサポートされます。 注意:パッケージを以前のバージョンで保存すると、新しいバージョンでのみ利用できるプロパティが失われる可能性があります。
| String |
追加ファイル (オプション) | ファイルをパッケージに追加します。 .doc、.txt、.pdf などの追加ファイルは、パッケージのコンテンツや目的に関する詳細を提供します。 | File |
サマリー (オプション) | 概要情報をパッケージのプロパティに追加します。 | String |
タグ (オプション) | タグ情報をパッケージのプロパティに追加します。 カンマやセミコロンで区切ることで、複数のタグを追加できます。 | String |
範囲内のフィーチャに関連する行のみを維持 (オプション) | 指定した範囲を、関連するデータ ソースに適用するかどうかを指定します。
| Boolean |
モバイル ジオデータベースの維持 (オプション) | 入力モバイル ジオデータベース データを出力で維持するか、ファイル ジオデータベース形式に書き込むかを指定します。 入力データがモバイル ジオデータベース ネットワーク データセットの場合、出力はモバイル ジオデータベースになります。
| Boolean |
サマリー
マップおよびすべての参照先データ ソースをパッケージ化し、単一の圧縮 *.mpkx ファイルを作成します。
使用法
このツールはサポートされていないレイヤー タイプを見つけると警告を出します。 サポートされていないレイヤーは出力に書き込まれません。
マップのパッケージ化ツールを実行するには、説明を入力レイヤーに追加する必要があります。 説明を追加するには、レイヤーを右クリックし、[プロパティ] をクリックして、説明を入力します。
[データをファイル ジオデータベースへ変換] パラメーターをオンにしたとき、以下が発生します。
- 一意のデータ ソースごとに、ファイル ジオデータベースが統合フォルダーまたはパッケージに作成されます。
- 圧縮されたラスター形式およびベクター形式は、ファイル ジオデータベースに変換され、圧縮は解除されます。
- エンタープライズ ジオデータベースのデータは統合されません。 エンタープライズ ジオデータベースのデータをファイル ジオデータベースに変換するには、[データを参照せずにエンタープライズ ジオデータベースのデータを含める] パラメーターをオンにします。
[データをファイル ジオデータベースへ変換] パラメーターをオフにしたとき、以下が発生します。
- 可能な場合、入力レイヤーのデータ ソース形式が維持されます。
- ADRG、CADRG/ECRG、CIB、および RPF ラスター形式は、ファイル ジオデータベース ラスターに変換されます。 ArcGIS は、ネイティブにこれらの形式を書き出すことはできません。 効率のために、それらはファイル ジオデータベース ラスターに変換されます。
- 出力フォルダー構造の中で、ファイル ジオデータベースはバージョン固有のフォルダーに統合され、それ以外の形式はすべて commonData フォルダーに統合されます。
- 圧縮されたラスターおよびベクター形式は、[範囲] パラメーターに範囲が指定されていても、クリップされません。
[ArcGIS Runtime のサポート] がオンの場合、[バージョン] パラメーターがオーバーライドされ、パッケージには現在のリリース バージョンと互換性のあるジオデータベースとマップのみが含まれるようになります。
結合を含むか、リレーションシップ クラスに属するレイヤーの場合、結合したデータ ソースまたは関連付けられたデータ ソースはすべて出力フォルダーに統合されます。 デフォルトでは、結合したデータ ソースまたは関連付けられたデータ ソースは、[範囲] パラメーターを使用して指定された範囲に基づいて、全体が統合されるか、[関連行の選択] パラメーター値に応じて統合されます。
フィーチャ レイヤーの場合は、[範囲] パラメーターを使用して、統合するフィーチャを選択します。 ラスター レイヤーの場合は、[範囲] パラメーターを使用して、ラスター データセットをクリップします。
一部のデータセットは、他のデータセットを参照しています。 たとえば、4 つのフィーチャクラスを参照するトポロジ データセットなどがあります。 他のデータセットを参照するそれ以外のデータセットの例として、ジオメトリック ネットワーク、ネットワーク、およびロケーターを挙げることができます。 これらのタイプのデータセットを基にしてレイヤーを統合またはパッケージ化するときは、それに属しているデータセットも統合またはパッケージ化されます。
[スキーマのみ] パラメーターをオンにすると、入力データ ソースのスキーマだけを統合またはパッケージ化できます。 スキーマは、フィーチャクラスまたはテーブルの構造または設計であり、フィールドおよびテーブル定義、座標系プロパティ、シンボル、フィルター設定などで構成されます。 データまたはレコードは統合またはパッケージ化されません。
スキーマのみをサポートしないデータ ソースは、統合またはパッケージ化されません。 [スキーマのみ] パラメーターをオンにしているときに、スキーマのみではサポートされないレイヤーが検出されると、警告メッセージが表示され、そのレイヤーはスキップされます。 指定した唯一のレイヤーがスキーマのみではサポートされない場合、ツールは失敗します。
パラメーター
arcpy.management.PackageMap(in_map, output_file, {convert_data}, {convert_arcsde_data}, {extent}, {apply_extent_to_arcsde}, {arcgisruntime}, {reference_all_data}, {version}, {additional_files}, {summary}, {tags}, {select_related_rows}, {preserve_sqlite})
名前 | 説明 | データ タイプ |
in_map [in_map,...] | パッケージ化するマップ。 このツールを AllSource で実行する場合、入力はマップ、シーン、ベースマップのいずれかになります。 | Map |
output_file | 出力マップ パッケージ (*.mpkx ファイル)。 | File |
convert_data (オプション) | 入力レイヤーをファイル ジオデータベースに変換するか、その元の形式で維持するかを指定します。
| Boolean |
convert_arcsde_data (オプション) | 入力エンタープライズ ジオデータベース レイヤーをファイル ジオデータベースに変換するか、その元の形式で維持するかを指定します。
| Boolean |
extent (オプション) | フィーチャを選択またはクリップするために使用する範囲を指定します。
| Extent |
apply_extent_to_arcsde (オプション) | 指定した範囲をすべてのレイヤーに適用するか、エンタープライズ ジオデータベースのレイヤーだけに適用するかを指定します。
| Boolean |
arcgisruntime (オプション) | パッケージが ArcGIS Runtime をサポートするかどうかを指定します。 ArcGIS Runtime をサポートするためにすべてのデータ ソースがファイル ジオデータベースに変換され、出力パッケージに .msd ファイルが作成されます。
| Boolean |
reference_all_data (オプション) | データをコピーするのではなく、必要なデータを参照するパッケージを作成するかどうかを指定します。 これは、組織が 1 か所で管理している大きなデータセットをパッケージ化しようとする際に役に立ちます。
| Boolean |
version [version,...] (オプション) | 出力パッケージ内に作成される、ジオデータベースのバージョンを指定します。 バージョンを指定すると、パッケージを ArcGIS の以前のバージョンと共有し、後方互換性がサポートされます。 注意:パッケージを以前のバージョンで保存すると、新しいバージョンでのみ利用できるプロパティが失われる可能性があります。
| String |
additional_files [additional_files,...] (オプション) | ファイルをパッケージに追加します。 .doc、.txt、.pdf などの追加ファイルは、パッケージのコンテンツや目的に関する詳細を提供します。 | File |
summary (オプション) | 概要情報をパッケージのプロパティに追加します。 | String |
tags (オプション) | タグ情報をパッケージのプロパティに追加します。 カンマやセミコロンで区切ることで、複数のタグを追加できます。 | String |
select_related_rows (オプション) | 指定した範囲を、関連するデータ ソースに適用するかどうかを指定します。
| Boolean |
preserve_sqlite (オプション) | モバイル ジオデータベース データを出力で維持するか、ファイル ジオデータベース形式に書き込むかを指定します。 入力データがモバイル ジオデータベース ネットワーク データセットの場合、出力はモバイル ジオデータベースになります。
| Boolean |
コードのサンプル
次の Python スクリプトで、PackageMap 関数を Python ウィンドウから使用する方法を示します。
# This code assumes a map named "World1" exists in the current project
import arcpy
outputFile = "c:/outputPackages/world_map.mpkx"
arcpy.management.PackageMap("World1", outputFile, "PRESERVE", "CONVERT_ARCSDE", "#", "ALL")