ラベル | 説明 | データ タイプ |
入力データセット | 3D メッシュ シーン レイヤー パッケージにインポートする OSGB 形式ファイルまたは OSGB 形式ファイルを含むフォルダー。 このパラメーターでは、複数の OSGB 形式ファイルを選択するか、OSGB 形式ファイルを含む複数のフォルダーを選択することができます。 | File; Folder |
出力シーン レイヤー パッケージ (オプション) | 作成される 3D メッシュ シーン レイヤー パッケージ。 [ターゲット クラウド コネクション] パラメーター値が指定されていない場合、このパラメーターは必須です。 | File |
アンカー位置 (オプション) | OSGB モデルの中心の配置に使用されるポイント フィーチャ、*.3mx、*.xml、または *.wld3 ファイル。 フィーチャクラス内に複数のポイントが存在する場合は、最初のポイントだけがデータのジオリファレンスに使用されます。 | Feature Layer; File |
ファイル接尾辞 (オプション) | 入力データセット用に処理されるファイルを指定します。
| String |
出力座標系 (オプション) | 出力シーン レイヤー パッケージの座標系。 これには、任意の投影座標系またはカスタム座標系を指定できます。 サポートされている地理座標系には WGS84 や China Geodetic Coordinate System 2000 などがあります。 WGS84 および EGM96 ジオイドは、それぞれデフォルトの水平座標系および垂直座標系です。 座標系は、次のいずれかの方法で指定できます。
| Spatial Reference |
最大テクスチャ サイズ (オプション) | 各シーン レイヤー ノードの、ピクセル単位の最大テクスチャ サイズ。 | Long |
テクスチャの最適化 (オプション) | シーン レイヤー パッケージが使用するターゲット プラットフォームに従って最適化するテクスチャを指定します。 注意:KTX2 を含む最適化では、処理に多大な時間がかかることがあります。 結果の処理を最速化するには、[デスクトップ] または [なし] オプションを使用します。
| String |
ターゲット クラウド コネクション (オプション) | シーン レイヤー コンテンツ (*.i3sREST) が出力されるターゲット クラウド コネクション ファイル (*.acs)。 | Folder |
出力名 (オプション) | クラウド ストアへの出力時のシーン レイヤー コンテンツの出力名。 このパラメーターは、[ターゲット クラウド コネクション] パラメーター値が指定されていない場合にのみ使用できます。 | String |
サマリー
OSGB (OpenSceneGraph binary) データからシーン レイヤー コンテンツ (*.slpk または *.i3sREST) を作成します。
使用法
他の 3D グラフィックス形式と同様に OSGB データ形式も本来、モデルの座標系の指定と取得に対応していません。 通常、OSGB 形式ファイルは、固定座標にデータが配置される直交座標系で出力されます。 モデルの X、Y、および Z 座標は、本質的に地理的な位置ではなく、任意の幾何学的な原点 (0, 0, 0) を基準とした位置を表します。 このようなモデルに使用される標準的な座標系の 1 つとして ENU (Easting-Northing-UP) 規約があります。この座標系では、X 軸を東距、Y 軸を北距、Z 軸を上方向と解釈することができます。 モデルを適切にジオリファレンスするには、追加のメタデータ (*.xml、*.3mx)、またはワールド ファイル (*.wld3) を、OSGB 形式ファイルを含むフォルダーの横に配置するか、[アンカー位置] パラメーターを使用して指定する必要があります。
モデルをジオリファレンスするファイルが存在しない場合は、*.wld3 ファイルを作成して原点を指定できます。 スペース区切りかカンマ区切りのファイルを、<From x,y,z> <space> <To x,y,z> として度 (10 進) に書式設定できます。
モデルをジオリファレンスするワールド ファイルの例。 アンカー ポイント座標を含む必要がある座標ペアは 1 つだけです。
0, 0, 0 -117.17222, 34.0392512, 0
OSGB ファイル形式が既知の座標系で作成された場合、モデルを適切にジオリファレンスするには、OSGB 形式ファイルを含むフォルダーの横に投影情報ファイル (*.prj) を置く必要があります。 たとえば、入力ファイル パスが C:\temp\data で OSGB 形式ファイルがサブフォルダー (C:\temp\data\Tile_001 と C:\temp\data\Tile_002) に含まれている場合、投影情報ファイルやメタデータ ファイルを C:\temp\data フォルダーに含める必要があります。
次の表に、OSGB モデルの各入力座標系で使用するジオリファレンス ファイルを示します。
入力データの座標系 ジオリファレンス ファイル ローカル座標系 (ENU)
*.xml、*.wld3、または *.3mx ファイル、またはポイント フィーチャクラス
投影座標系
投影情報ファイル (.prj)
地理座標系
投影情報ファイル (.prj)
[最大テクスチャ サイズ] パラメーターを使用して、出力シーン レイヤー パッケージの 1 ノードあたりのテクスチャ サイズを設定します。 どのプラットフォームでも 4096 を超えるテクスチャ サイズはサポートされていません。 Scene Viewer では最大 8192 のテクスチャ サイズをサポートしています。
OSGB 形式ファイルは Drone2Map とサードパーティ プロバイダーによって作成されます。 プロバイダーの一覧については、「3D メッシュ シーン レイヤー」をご参照ください。
[ターゲット クラウド コネクション] パラメーターを使用して、「クラウドに配置」されているオブジェクト ストア (Amazon S3、Azure Blob ストレージ、Alibaba OSS、Google Cloud など) にシーン レイヤー コンテンツを出力します。 このコンテンツはシーン サービスとして公開でき、選択した場所は、ArcGIS Enterprise に「ユーザー管理データ ストア」として登録されている必要があります。
[クラウド ストレージ コネクション ファイルの作成 (Create Cloud Storage Connection File)] ツールを使用してコネクション ファイル (.acs) を作成できます。
パラメーター
arcpy.management.CreateIntegratedMeshSceneLayerPackage(in_dataset, {out_slpk}, {anchor_point}, {file_suffix}, {out_coor_system}, {max_texture_size}, {texture_optimization}, {target_cloud_connection}, {out_name})
名前 | 説明 | データ タイプ |
in_dataset [in_dataset,...] | 3D メッシュ シーン レイヤー パッケージにインポートする OSGB 形式ファイルまたは OSGB 形式ファイルを含むフォルダー。 このパラメーターでは、複数の OSGB 形式ファイルを選択するか、OSGB 形式ファイルを含む複数のフォルダーを選択することができます。 | File; Folder |
out_slpk (オプション) | 作成される 3D メッシュ シーン レイヤー パッケージ。 [ターゲット クラウド コネクション] パラメーター値が指定されていない場合、このパラメーターは必須です。 | File |
anchor_point (オプション) | OSGB モデルの中心の配置に使用されるポイント フィーチャ、*.3mx、*.xml、または *.wld3 ファイル。 フィーチャクラス内に複数のポイントが存在する場合は、最初のポイントだけがデータのジオリファレンスに使用されます。 | Feature Layer; File |
file_suffix (オプション) | 入力データセット用に処理されるファイルを指定します。
| String |
out_coor_system (オプション) | 出力シーン レイヤー パッケージの座標系。 これには、任意の投影座標系またはカスタム座標系を指定できます。 サポートされている地理座標系には WGS84 や China Geodetic Coordinate System 2000 などがあります。 WGS84 および EGM96 ジオイドは、それぞれデフォルトの水平座標系および垂直座標系です。 座標系は、次のいずれかの方法で指定できます。
| Spatial Reference |
max_texture_size (オプション) | 各シーン レイヤー ノードの、ピクセル単位の最大テクスチャ サイズ。 | Long |
texture_optimization (オプション) | シーン レイヤー パッケージが使用するターゲット プラットフォームに従って最適化するテクスチャを指定します。 注意:KTX2 を含む最適化では、処理に多大な時間がかかることがあります。 結果の処理を最速化するには、Desktop または None オプションを使用します。
| String |
target_cloud_connection (オプション) | シーン レイヤー コンテンツ (*.i3sREST) が出力されるターゲット クラウド コネクション ファイル (*.acs)。 | Folder |
out_name (オプション) | クラウド ストアへの出力時のシーン レイヤー コンテンツの出力名。 このパラメーターは、target_cloud_connection パラメーター値が指定されていない場合にのみ使用できます。 | String |
コードのサンプル
次のサンプルは、Python ウィンドウでこのツールを使用する方法を示しています。
import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/temp"
arcpy.CreateIntegratedMeshSceneLayerPackage_management(
"terrain_osgb", "mesh.slpk", "anchor.wld3", "OSGB", arcpy.SpatialReference(4326))
次のサンプルは、マルチフォルダー入力を使用して Python ウィンドウでこのツールを使用する方法を示しています。
import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/temp"
arcpy.CreateIntegratedMeshSceneLayerPackage_management(
["Tile_+001_+001", "Tile_+001_+002", "Tile_+002_+001"], "mesh.slpk",
"anchor.shp", "OSGB", arcpy.SpatialReference(4326), 2048, "DESKTOP")
次のサンプルは、クラウド ストアへの出力を使用して Python ウィンドウでこのツールを使用する方法を示しています。
import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/temp"
arcpy.CreateIntegratedMeshSceneLayerPackage_management(
["Tile_+001_+001", "Tile_+001_+002", "Tile_+002_+001"], "mesh.slpk",
"anchor.shp", "OSGB", arcpy.SpatialReference(4326), 2048, "DESKTOP",
'AWS.acs', 'mySceneLayer.i3srest')