ラベル | 説明 | データ タイプ |
入力データセット | 入力ビルディング レイヤーまたはレイヤー ファイル (.lyrx)。 | Building Layer; Layer File |
出力シーン レイヤー パッケージ | 出力シーン レイヤー パッケージ (.slpk)。 | File |
出力座標系 (オプション) | 出力シーン レイヤー パッケージの座標系。 これには、任意の投影座標系またはカスタム座標系を指定できます。 サポートされている地理座標系には WGS84 や China Geodetic Coordinate System 2000 などがあります。 WGS84 および EGM96 ジオイドは、それぞれデフォルトの水平座標系および垂直座標系です。 座標系は、次のいずれかの方法で指定できます。
| Spatial Reference |
地理座標系変換 (オプション) | 入力レイヤーの座標系で出力座標系とは異なる測地基準系が使用されている場合に使用される測地基準変換方式。 すべての変換は、その名前で示される方向に関係なく、双方向に実施されます。 たとえば、「NAD_1927_to_WGS84_3」は、測地基準系変換の方向が WGS84 → NAD 1927 の場合でも正常に機能します。 注意:楕円体測地基準系と重力依存測地基準系の間および 2 つの重力依存測地基準系の間で鉛直方向の測地基準系変換を実行するには、ArcGIS Coordinate Systems Data が必要です。 | String |
テクスチャの最適化 (オプション) | シーン レイヤー パッケージが使用するターゲット プラットフォームに従って最適化するテクスチャを指定します。 注意:KTX2 を含む最適化では、処理に多大な時間がかかることがあります。 結果の処理を最速化するには、[デスクトップ] または [なし] オプションを使用します。
| String |
ターゲット クラウド コネクション (オプション) | シーン レイヤー コンテンツ (.i3sREST) が出力されるターゲット クラウド コネクション ファイル (.acs)。 | Folder |
サマリー
ビルディング レイヤー入力からシーン レイヤー パッケージ (.slpk) またはシーン レイヤー コンテンツ (.i3sREST) を作成します。
使用法
-
BIM データを入力として使用するには、はじめに、BIM データをアクティブなグローバル シーンまたはローカル シーンに「 ビルディング レイヤー」として追加する必要があります。 その後、ビルディング レイヤー、またはビルディング レイヤーから作成されたレイヤー ファイル (.lyrx) をこのツールへの入力として使用できます。 BIM データの操作については、「BIM データとは」をご参照ください。
ジオデータベースのフィーチャクラスをソースとするビルディング レイヤーは、入力として使用できます。 [BIM ファイル → ジオデータベース (BIM File To Geodatabase)] ツールを使用して、BIM フィーチャをジオデータベースにコピーできます。 BIM フィーチャからビルディング レイヤーを作成するには、[ビルディング レイヤーの作成 (Make Building Layer)] ツールを使用します。
個々のカテゴリ レイヤーまたは分野レイヤーは、このツールへの入力としてサポートされていません。 個々のカテゴリ レイヤーは、[3D オブジェクト シーン レイヤー コンテンツの作成 (Create 3D Object Scene Layer Content)] ツールへの入力として使用できます。ただし、はじめに、[フィーチャのコピー (Copy Features)] ツールを使用して個々のカテゴリ レイヤーをジオデータベースにコピーし、スタンドアロン マルチパッチ フィーチャクラスとしてシーンに追加する必要があります。
ビルディング レイヤーに作成された「フィルター」はシーン レイヤー パッケージに書き込まれ、フィルターの読み込みに対応したクライアントで使用されます。
シーン レイヤーの構築に関する詳細は、「シーン レイヤーの構築」をご参照ください。
出力座標系を、それを表示する Web シーンの空間参照に一致させる必要があります。 対象となる表示環境がグローバル Web シーンの場合、出力座標系として GCS WGS84 または China Geodetic Coordinate System 2000 を使用します。 グローバル シーンの鉛直座標系は、楕円体、EGM2008 ジオイド、または EGM96 ジオイドである必要があります。
処理対象の 3D データで Z 座標を定義する際には、次の点を考慮してください。
- 出力シーン レイヤー パッケージに GCS WGS 84 の X、Y 座標が含まれる場合、Z 座標系は、[出力座標系] パラメーターで楕円体測地基準系、EGM96、EGM2008 のいずれかを使用して定義できます。 Z 座標系が未定義の場合、鉛直単位はメートルになります。
- 出力シーン レイヤー パッケージに投影座標で X、Y 値が格納され、Z 座標系が未定義の場合、鉛直単位は X、Y 座標と同じものになります。 X、Y の単位とは異なる未定義の Z 単位を持つ 3D フィーチャの場合、[Z 値の調整 (Adjust 3D Z)] ツールを使用して Z 値を一致する距離単位に変換するか、[投影法の定義 (Define Projection)] ツールを使用して正しい Z 測地基準系を定義できます。
[ターゲット クラウド コネクション] パラメーターを使用して、「クラウドに配置」されているオブジェクト ストア (Amazon S3、Azure Blob ストレージ、Alibaba OSS、Google Cloud など) にシーン レイヤー コンテンツを出力します。 このコンテンツはシーン サービスとして公開でき、選択した場所は、ArcGIS Enterprise に「ユーザー管理データ ストア」として登録されている必要があります。
[クラウド ストレージ コネクション ファイルの作成 (Create Cloud Storage Connection File)] ツールを使用してコネクション ファイル (.acs) を作成できます。
シーン レイヤー パッケージは、ブラウザーで ArcGIS Online または Portal for ArcGIS に直接アップロードして公開できます。 また、[パッケージの共有 (Share Package)] ツールを使用して、ArcGIS Online または Portal for ArcGIS に直接アップロードして公開することもできます。
入力フィーチャクラスに日付フィールドが含まれる場合は、「タイム ゾーン」環境を使用します。 この環境を使用すると、時間の値が UTC からのオフセットを含む現地時間、または UTC でエンコードされます (そのオプションが選択されている場合)。 シーン レイヤーでの時間の使用に関する詳細は、「時間対応シーン レイヤー」をご参照ください。
パラメーター
arcpy.management.CreateBuildingSceneLayerPackage(in_dataset, out_slpk, {out_coor_system}, {transform_method}, {texture_optimization}, {target_cloud_connection})
名前 | 説明 | データ タイプ |
in_dataset | 入力ビルディング レイヤーまたはレイヤー ファイル (.lyrx)。 | Building Layer; Layer File |
out_slpk | 出力シーン レイヤー パッケージ (.slpk)。 | File |
out_coor_system (オプション) | 出力シーン レイヤー パッケージの座標系。 これには、任意の投影座標系またはカスタム座標系を指定できます。 サポートされている地理座標系には WGS84 や China Geodetic Coordinate System 2000 などがあります。 WGS84 および EGM96 ジオイドは、それぞれデフォルトの水平座標系および垂直座標系です。 座標系は、次のいずれかの方法で指定できます。
| Spatial Reference |
transform_method [transform_method,...] (オプション) | 入力レイヤーの座標系で出力座標系とは異なる測地基準系が使用されている場合に使用される測地基準変換方式。 すべての変換は、その名前で示される方向に関係なく、双方向に実施されます。 たとえば、「NAD_1927_to_WGS84_3」は、測地基準系変換の方向が WGS84 → NAD 1927 の場合でも正常に機能します。 注意:楕円体測地基準系と重力依存測地基準系の間および 2 つの重力依存測地基準系の間で鉛直方向の測地基準系変換を実行するには、ArcGIS Coordinate Systems Data が必要です。 | String |
texture_optimization (オプション) | シーン レイヤー パッケージが使用するターゲット プラットフォームに従って最適化するテクスチャを指定します。 注意:KTX2 を含む最適化では、処理に多大な時間がかかることがあります。 結果の処理を最速化するには、DESKTOP または NONE オプションを使用します。
| String |
target_cloud_connection (オプション) | シーン レイヤー コンテンツ (.i3sREST) が出力されるターゲット クラウド コネクション ファイル (.acs)。 | Folder |
コードのサンプル
次のスクリプトは、Python ウィンドウでの CreateBuildingSceneLayerPackage 関数の使用方法を示しています。
import arcpy
arcpy.management.CreateBuildingSceneLayerPackage(
r'c:\temp\buildings.lyrx', r'c:\temp\output.slpk',
arcpy.SpatialReference(4326), 'DESKTOP')
次のスクリプトは、Python ウィンドウでの CreateBuildingSceneLayerPackage 関数の使用方法とクラウド ストレージ ファイルへの出力方法を示しています。
import arcpy
arcpy.management.CreateBuildingSceneLayerPackage(
r'c:\temp\buildings.lyrx', None, arcpy.SpatialReference(4326),
'DESKTOP', r'c:\cloudConnections\AWS.acs')