時間フィールドの変換 (Convert Time Field) (データ管理)

サマリー

フィールドに格納されている日付と時間の値を別のフィールドに移行します。 このツールを使用すると、異なるフィールド タイプ (テキスト フィールド、数値フィールド、日付フィールド) 間を変換したり、値を別の形式に変換 (dd/MM/yy HH:mm:ss から yyyy-MM-dd への変換など) したりできます。

使用法

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力テーブル

変換対象の時間値が格納されているフィールドを含むレイヤーまたはテーブル。

Table View
入力時間フィールド

時間値が格納されているフィールド。 このフィールドのタイプは、Short、Long、Float、Double、Text、または Date のいずれかです。

Field
入力時間形式
(オプション)

[入力時間フィールド] パラメーターの値として使用する時間値の形式。 ドロップダウン リストから標準の時間形式を選択するか、カスタム形式を指定することができます。 入力時間フィールドのタイプが Date の場合、このパラメーターは使用できません。

注意:

この形式の文字列では、大文字と小文字が区別されます。

  • 時間フィールドのデータ タイプが Date の場合、時間形式は必要ありません。
  • 時間フィールドのデータ タイプが数値 (Short、Long、Float、または Double) の場合は、標準の数値時間形式のリストがドロップダウン リストに表示されます。
  • 時間フィールドのデータ タイプが文字列の場合は、標準の文字列時間形式のリストがドロップダウン リストに表示されます。 文字列フィールドの場合は、カスタム時間形式を指定することもできます。 たとえば、文字列フィールドに格納されている時間値は、yyyy/MM/dd HH:mm:ss などの標準形式である場合もあれば、dd/MM/yyyy HH:mm:ss などのカスタム形式である場合もあります。 カスタム形式では、午前または午後の指定子を指定することもできます。 一般に使用されている形式は次のとおりです。
    • yyyy - 年を 4 桁で表します。
    • MM - 月を表し、月が 1 桁の場合は先頭にゼロが付きます。
    • MMM - 月を略称で表します。
    • dd - 日を表し、日が 1 桁の場合は先頭にゼロが付きます。
    • ddd - 曜日を略称で表します。
    • hh - 12 時間制で時を表し、時が 1 桁の場合は先頭にゼロが付きます。
    • HH - 24 時間制で時を表し、時が 1 桁の場合は先頭にゼロが付きます。
    • mm - 分を表し、分が 1 桁の場合は先頭にゼロが付きます。
    • ss - 秒を表し、秒が 1 桁の場合は先頭にゼロが付きます。
    • t - 1 文字の時間マーカー文字列 (A、P など)。
    • tt - 複数文字の時間マーカー文字列 (AM、PM など)。
    • unix_us - マイクロ秒単位の Unix 時間。
    • unix_ms - ミリ秒単位の Unix 時間。
    • unix_s - 秒単位の Unix 時間。
    • unix_hex - 16 進数表記の Unix 時間。

String
出力時間フィールド名

追加するフィールドの名前。このフィールドには、変換後の時間値が格納されます。

String
出力時間フィールド タイプ
(オプション)

出力時間フィールドのフィールド タイプを指定します。

  • Dateフィールド タイプが Date になります。 Date フィールドには、日付値と時間値を指定できます。
  • Textフィールド タイプが Text になります。 Text フィールドには、文字列を指定できます。
  • Long (32 ビット整数)フィールド タイプが Long になります。 Long フィールドには、-2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 の整数を指定できます。
  • Short (16 ビット整数)フィールド タイプが Short になります。 Short フィールドには、-32,768 ~ 32,767 の整数を指定できます。
  • Double (64 ビット浮動小数点)フィールド タイプが Double になります。 Double フィールドには、-2.2E308 ~ 1.8E308 の有理数を指定できます。
  • Float (32 ビット浮動小数点)フィールド タイプが Float になります。 Float フィールドには、-3.4E38 ~ 1.2E38 の有理数を指定できます。
String
出力時間形式
(オプション)

出力時間値の形式。 使用できる出力時間形式は、[出力時間フィールド タイプ] パラメーターの値によって決まります。 カスタム形式を使用して、値を別の形式に変換したり、値の一部 (年など) を抽出したりすることもできます。 カスタム形式のリストについては、[入力時間形式] パラメーターのヘルプをご参照ください。 このパラメーターは、[出力時間フィールド タイプ] パラメーターの値が [Date] の場合には使用できません。

注意:

出力時間フィールドのデータ タイプが、変換された時間値を格納できるほど長くない場合は、出力値が切詰められます。

String

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
更新された入力テーブル

更新された入力テーブル。

Table View

arcpy.management.ConvertTimeField(in_table, input_time_field, {input_time_format}, output_time_field, {output_time_type}, {output_time_format})
名前説明データ タイプ
in_table

変換対象の時間値が格納されているフィールドを含むレイヤーまたはテーブル。

Table View
input_time_field

時間値が格納されているフィールド。 このフィールドのタイプは、Short、Long、Float、Double、Text、または Date のいずれかです。

Field
input_time_format
(オプション)

input_time_field パラメーターの値として使用する時間値の形式。 入力時間フィールドのタイプが Date の場合、このパラメーターは使用できません。

注意:

この形式の文字列では、大文字と小文字が区別されます。

  • 時間フィールドのデータ タイプが Date の場合、時間形式は必要ありません。
  • 時間フィールドのデータ タイプが数値 (Short、Long、Float、または Double) の場合は、標準の数値時間形式のリストがドロップダウン リストに表示されます。
  • 時間フィールドのデータ タイプが文字列の場合は、標準の文字列時間形式のリストがドロップダウン リストに表示されます。 文字列フィールドの場合は、カスタム時間形式を指定することもできます。 たとえば、文字列フィールドに格納されている時間値は、yyyy/MM/dd HH:mm:ss などの標準形式である場合もあれば、dd/MM/yyyy HH:mm:ss などのカスタム形式である場合もあります。 カスタム形式では、午前または午後の指定子を指定することもできます。 一般に使用されている形式は次のとおりです。
    • yyyy - 年を 4 桁で表します。
    • MM - 月を表し、月が 1 桁の場合は先頭にゼロが付きます。
    • MMM - 月を略称で表します。
    • dd - 日を表し、日が 1 桁の場合は先頭にゼロが付きます。
    • ddd - 曜日を略称で表します。
    • hh - 12 時間制で時を表し、時が 1 桁の場合は先頭にゼロが付きます。
    • HH - 24 時間制で時を表し、時が 1 桁の場合は先頭にゼロが付きます。
    • mm - 分を表し、分が 1 桁の場合は先頭にゼロが付きます。
    • ss - 秒を表し、秒が 1 桁の場合は先頭にゼロが付きます。
    • t - 1 文字の時間マーカー文字列 (A、P など)。
    • tt - 複数文字の時間マーカー文字列 (AM、PM など)。
    • unix_us - マイクロ秒単位の Unix 時間。
    • unix_ms - ミリ秒単位の Unix 時間。
    • unix_s - 秒単位の Unix 時間。
    • unix_hex - 16 進数表記の Unix 時間。

String
output_time_field

追加するフィールドの名前。このフィールドには、変換後の時間値が格納されます。

String
output_time_type
(オプション)

出力時間フィールドのフィールド タイプを指定します。

  • DATEフィールド タイプが Date になります。 Date フィールドには、日付値と時間値を指定できます。
  • TEXTフィールド タイプが Text になります。 Text フィールドには、文字列を指定できます。
  • LONGフィールド タイプが Long になります。 Long フィールドには、-2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 の整数を指定できます。
  • SHORTフィールド タイプが Short になります。 Short フィールドには、-32,768 ~ 32,767 の整数を指定できます。
  • DOUBLEフィールド タイプが Double になります。 Double フィールドには、-2.2E308 ~ 1.8E308 の有理数を指定できます。
  • FLOATフィールド タイプが Float になります。 Float フィールドには、-3.4E38 ~ 1.2E38 の有理数を指定できます。
String
output_time_format
(オプション)

出力時間値の形式。 使用できる出力時間形式は、output_time_type パラメーターの値によって決まります。 カスタム形式を使用して、値を別の形式に変換したり、値の一部 (年など) を抽出したりすることもできます。 カスタム形式のリストについては、input_time_format パラメーターのヘルプをご参照ください。 このパラメーターは、output_time_type パラメーターの値が DATE の場合には使用できません。

注意:

出力時間フィールドのデータ タイプが、変換された時間値を格納できるほど長くない場合は、出力値が切詰められます。

String

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_table

更新された入力テーブル。

Table View

コードのサンプル

ConvertTimeField の例 1 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで ConvertTimeField 関数を使用する方法を示しています。

import arcpy
arcpy.ConvertTimeField_management("C:/Data/TemporalData.gdb/Input_Table","Input_Time","1033;MMMM dd, yyyy HH:mm:ss;AM;PM","Output_Time")
ConvertTimeField の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

次のスタンドアロン スクリプトで、ConvertTimeField 関数を使用する方法を示します。

# Name: ConvertTimeField_Ex02.py
# Description: Convert a time field to date field
# Requirements: None

# Import system modules
import arcpy

# Set local variables
inTable = "C:\Data\TemporalData.gdb\Input_Table"
inputTimeField = "Input_Time"
inputTimeFormat = "1033;MMMM dd, yyyy HH:mm:ss;AM;PM"
outputDateField = "Output_Time"

# Execute CalculateEndDate
arcpy.ConvertTimeField_management(inTable, inputTimeField, inputTimeFormat, outputDateField)