KML → レイヤー (KML to Layer) (変換)—ArcGIS AllSource

サマリー

.kml または .kmz ファイルをフィーチャクラスとレイヤーファイルに変換します。レイヤーファイルは、入力 .kml または .kmz ファイルのシンボルを維持します。

使用法

このツールは、フィーチャデータセットのフィーチャクラスを含むファイルジオデータベースを作成します。フィーチャクラス名は、入力ファイルの元のフィーチャに応じて、point、line、polygon、または multipatches という名前になります。ファイルジオデータベースと同じフォルダーレベルに、レイヤーファイルが置かれ、レイヤーファイルをマップに追加してフィーチャを描画できます。このレイヤーファイルはポイント、ライン、あるいはポリゴンのスキーマに基づいたフィーチャを描写しますが、元の KML シンボルは維持します。
作成された各フィーチャクラスには、入力ファイルに関する情報を含む属性があります。元のフォルダー構造、名前、および情報だけでなく、どのようにフィーチャが地表に位置するかを定義するフィールドのすべてが各フィーチャの属性を構成します。
ラスター、つまりグラウンドオーバーレイは、ファイルジオデータベース内でモザイクデータセットへ変換されます。ネイティブ形式のソースラスターは出力ファイルジオデータベースと同じレベルにある GroundOverlays フォルダー内に存在します。デフォルトでは、グラウンドオーバーレイは変換されません。ラスターを作成するには、[グラウンドオーバーレイを含める] パラメーターを使用します。
ライセンス:
[グラウンドオーバーレイを含める] パラメーターを使用してモザイクデータセットを作成するには、Desktop Standard ライセンスが必要です。
注意:
オーバーレイの変換に [KML → レイヤー (KML to Layer)] ツールを用いると、ソースデータに応じて時間がかかる場合があります。 KML で利用可能なすべてのラスターとオーバーレイが変換されます。 KML が画像を提供するサービスを参照している場合はすべての画像が変換されます。非常に詳細な画像はファイルのサイズが大きいので変換に時間がかかる場合があります。
出力は、WGS84 座標系で生成されます。出力フィーチャは、[投影変換 (Project)] ツールを使用して、別の座標系に再投影できます。
KMZ バージョン 2.2 までの OGC KML 標準の大部分をサポートしています。 (ジオコーディングによる) アドレスタグを使うポイント位置はサポートしていません。有効な緯度位置と経度位置がソース KML 内に必要です。
AllSource 1.3 リリースでは、KML および KMZ がデータソースとしてネイティブにサポートされるようになりました。 KML レイヤーでジオプロセシング処理を実行するには、そのレイヤーをファイルジオデータベース内のフィーチャに変換する必要があります。 [KML → レイヤー (KML to Layer)] ツールを使用して、[コンテンツ] メニューから KML レイヤーを選択し、ツールの [入力 KML ファイル] パラメーターにドラッグします。変換が完了したら、新しい出力でジオプロセシング処理を実行します。

パラメーター

ラベル	説明	データタイプ
入力 KML ファイル	変換される .kml または .kmz ファイル。	File; KML Layer
出力場所	ファイルジオデータベースとレイヤーファイル (.lyrx) の格納先となるフォルダー。	Folder
出力データ名 (オプション)	出力のファイルジオデータベースとレイヤーファイルの名前。デフォルトは、入力ファイルの名前です。	String
グラウンドオーバーレイを含める (オプション)	KML からのグラウンドオーバーレイ (ラスターや航空写真など) を出力に含めるかどうかを指定します。 KMZ がラスター画像を提供するサービスを参照している場合は注意してください。ツールは、利用可能なあらゆる縮尺でラスター画像を変換しようとします。この処理は、時間がかかったり、サービスをハングアップさせたりすることがあります。オン − グラウンドオーバーレイが出力に含まれます。オフ - グラウンドオーバーレイが出力に含まれません。これがデフォルトです。	Boolean

派生した出力

ラベル	説明	データタイプ
出力レイヤーファイル	出力レイヤーファイル。	Group Layer
出力ファイルジオデータベース	フィーチャデータセットのフィーチャクラスを含む出力ジオデータベース。	Workspace

arcpy.conversion.KMLToLayer(in_kml_file, output_folder, {output_data}, {include_groundoverlay})

名前	説明	データタイプ
in_kml_file	変換される .kml または .kmz ファイル。	File; KML Layer
output_folder	ファイルジオデータベースとレイヤーファイル (.lyrx) の格納先となるフォルダー。	Folder
output_data (オプション)	出力のファイルジオデータベースとレイヤーファイルの名前。デフォルトは、入力ファイルの名前です。	String
include_groundoverlay (オプション)	グラウンドオーバーレイ (ラスターや航空写真など) を使用するかどうかを指定します。 KMZ がラスター画像を提供するサービスを参照している場合は注意してください。ツールは、利用可能なあらゆる縮尺でラスター画像を変換しようとします。この処理は、時間がかかったり、サービスをハングアップさせたりすることがあります。 GROUNDOVERLAY—グラウンドオーバーレイが出力に含まれます。 NO_GROUNDOVERLAY—グラウンドオーバーレイが出力に含まれません。これがデフォルトです。	Boolean

派生した出力

名前	説明	データタイプ
output_layer	出力レイヤーファイル。	Group Layer
out_geodatabase	フィーチャデータセットのフィーチャクラスを含む出力ジオデータベース。	Workspace

コードのサンプル

KMLToLayer (KML → レイヤー) の例 1 (Python ウィンドウ)

Python ウィンドウから、KMZ ファイルをファイルジオデータベースに変換します。

import arcpy

arcpy.KMLToLayer_conversion(r'C:\kmls\earthquakes.kml',r'C:\gisdata\fromkmls','earthquake_09')

KMLToLayer (KML → レイヤー) の例 2 (スタンドアロンスクリプト)

次のスクリプトは .kmz ファイルと .kml ファイルのフォルダーをそれぞれのファイルジオデータベースに変換します。その結果、これらのファイルジオデータベース内のフィーチャクラスが 1 つのファイルジオデータベースに集約されます。

注意:

このスクリプトは KMLToLayer 関数からのレイヤーファイルを維持しません。

# Name: BatchKML_to_GDB.py
# Description: Convert a directory of KMLs and copies the output into a single 
#              fGDB. A 2-step process: first convert the KML files; then 
#              copy the feature classes.

# Import system modules
import arcpy
import os

# Set workspace (where all the KMLs are)
arcpy.env.workspace = "C:/VancouverData/KML"

# Set local variables and location for the consolidated file geodatabase
out_location = "C:/WorkingData/fGDBs"
gdb = 'AllKMLLayers.gdb'
gdb_location = os.path.join(out_location, gdb)

# Create the primary file geodatabase
arcpy.management.CreateFileGDB(out_location, gdb)

# Convert all KMZ and KML files found in the current workspace
for kmz in arcpy.ListFiles('*.KM*'):
    print("CONVERTING: {0}".format(os.path.join(arcpy.env.workspace, kmz)))
    arcpy.conversion.KMLToLayer(kmz, out_location)

# Change the workspace to fGDB location
arcpy.env.workspace = out_location

# Loop through all the file geodatabases in the workspace
wks = arcpy.ListWorkspaces('*', 'FileGDB')
# Skip the primary GDB
wks.remove(gdb_location)

for fgdb in wks:
    # Change the workspace to the current file geodatabase
    arcpy.env.workspace = fgdb

    # For every feature class inside, copy it to the primary and use the name 
    # from the original fGDB  
    feature_classes = arcpy.ListFeatureClasses('*', '', 'Placemarks')
    for fc in feature_classes:
        print("COPYING: {} FROM: {}".format(fc, fgdb))
        fcCopy = os.path.join(fgdb, 'Placemarks', fc)
        arcpy.conversion.FeatureClassToFeatureClass(
            fcCopy, gdb_location, fgdb[fgdb.rfind(os.sep) + 1:-4])

KMLToLayer の例 3 (スタンドアロンスクリプト)

次のスクリプトは .kmz ファイルを変換し、HTML ポップアップデータをフィールド属性へと抽出します。

注意:

このスクリプトは KMLToLayer 関数からのレイヤーファイルを維持しません。

# Name: Extract_KML_popup_table.py
# Description: Convert a .kmz file and transfer a 2-column table from the pop-up 
#              to the field attributes.

# Import system modules
import arcpy
import os

# Set local variables and location for the consolidated file geodatabase
out_location = "C:/WorkingData/fGDBs"
gdb = 'SCP BoardDistricts.gdb'
gdb_location = os.path.join(out_location, gdb)

# Set kmz path
kmz = os.path.join(out_location, "SCP BoardDistricts.kmz")

# Convert all KMZ files to feature in the current workspace
arcpy.conversion.KMLToLayer(kmz, out_location)
    
# Change the workspace to fGDB location
arcpy.env.workspace = gdb_location

# Loop through all the file geodatabases in the workspace
feature_classes = arcpy.ListFeatureClasses('*', '', 'Placemarks')
for fc in feature_classes:
    popup_info_field_name = 'PopupInfo'
    field_names = [['gs_guid', 'TEXT', '#', 255, None, ''], 
                   ['gs_vc_revision', 'TEXT', '#', 255, None, ''], 
                   ['gs_vc_modified_sw', 'TEXT', '#', 255, None, ''], 
                   ['gs_old_objectid', 'TEXT', '#', 255, None, ''], 
                   ['gs_date_created', 'TEXT', '#', 255, None, ''], 
                   ['gs_date_modified', 'TEXT', '#', 255, None, ''], 
                   ['gs_code', 'TEXT', '#', 255, None, ''], 
                   ['gs_reference_scale', 'TEXT', '#', 255, None, ''], 
                   ['gs_description', 'TEXT', '#', 255, None, ''], 
                   ['gs_plot_scale', 'TEXT', '#', 255, None, ''], 
                   ['gs_nisc_guid', 'TEXT', '#', 255, None, ''], 
                   ['gs_mapped_by', 'TEXT', '#', 255, None, ''], 
                   ['gs_district', 'TEXT', 'Name', 255, None, ''], 
                   ['gs_boardmember', 'TEXT', '#', 255, None, ''], 
                   ['gs_servicetype', 'TEXT', 'Name', 255, None, ''], 
                   ['gs_legacy_futuraguid', 'TEXT', '#', 255, None, ''], 
                   ['gs_last_modified_by', 'TEXT', '#', 255, None, ''], 
                   ['gs_shape_from_gps_sw', 'TEXT', '#', 255, None, ''], 
                   ['gs_district_code', 'TEXT', '#', 255, None, ''], 
                   ['gs_district_name', 'TEXT', '#', 255, None, '']]
    arcpy.management.AddFields(fc, field_names, None)
    field_calculation = [[calc[0], f"extract_field(!{popup_info_field_name}!, '{calc[0]}')"] for calc in field_names]
    arcpy.management.CalculateFields(
        fc, "PYTHON3", field_calculation, 
"""from lxml import etree as _etree
def extract_field(s, field):
    ''' Extract fields from pop-up from each record within the calculate field tool '''
    html = _etree.HTML(s)

    # Get all 'td'
    rows = html.xpath('//table/tr/td')
    next_value = False
    for row in rows:
        c = row.text
        if next_value:
            return c
        if c == field:
            next_value = True
    return None""", 
        "NO_ENFORCE_DOMAINS")

環境

現在のワークスペース, テンポラリワークスペース, 出力に Z 値がある

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