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分散オプション

IBM Cognos BI サーバー コンポーネントには、さまざまな構成オプションがあります。つまり、ゲートウェイ、アプリケーション層コンポーネント、およびコンテンツ マネージャーを配置する場所について、多くのオプションがあります。分散には、次の 1 つまたは複数のオプションを使用します。

  • 1 台のコンピューターにすべてのコンポーネント
  • 別々のコンピューターにゲートウェイ
  • 別々のコンピューターにアプリケーション層コンポーネントとコンテンツ マネージャー

Esri Maps for IBM Cognos をインストールおよび構成する前に、IBM Cognos の分散を理解しておくことが重要です。以下では、分散オプションの概要について説明します。詳細については、『IBM Cognos Business Intelligence インストールおよび構成ガイド』をご参照ください。

1 台のコンピューターにすべてのコンポーネント

通常、このオプションは、デモや概念実証用の環境で使用されます。IBM Cognos BI レポーティングのすべてのサーバー コンポーネントを同じコンピューター上にインストールした場合、次のことが言えます。

  • Web サーバーは、IBM Cognos Web コンテンツをホストするように構成されます。
  • コンテンツ ストアへの接続情報を指定しています。
1 台のコンピューターにすべてのコンポーネント
1 台のコンピューターにすべてのコンポーネント

別々のコンピューターにゲートウェイ

ゲートウェイは、Web サーバーやクライアントからのリクエストをディスパッチャに渡します。これは、1 つまたは複数の Web サーバー上に配置できます。

ゲートウェイをインストールした各コンピューターには、次のことが言えます。

  • Web サーバーは、IBM Cognos Web コンテンツをホストするように構成されます。
  • ディスパッチャの URI が構成されます。
別々のコンピューターにゲートウェイ
別々のコンピューターにゲートウェイ

別々のコンピューターにアプリケーション層コンポーネントとコンテンツ マネージャー

処理の特性は、組織によって異なります。アプリケーション層コンポーネントやコンテンツ マネージャーを別々のコンピューター上にインストールするのは、パフォーマンス、可用性、容量、セキュリティの 1 つまたは複数に対処することを目的にしています。

複数のコンテンツ マネージャー

IBM Cognos の分散では、任意の数のコンテンツ マネージャーをインストールできます。1 つは常にアクティブで、その他のインストールはスタンバイとして機能します。多くの場合、フェイルオーバー機能を実現するために、コンテンツ マネージャーは複数のコンピューター上にインストールされます。また、コンテンツ マネージャーは、アプリケーション層コンポーネントと分けてインストールできます。最後に、コンテンツ マネージャーは、アプリケーション層ではなく、データ層の中に配置することもできます。

次の図では、リクエストがゲートウェイに入り、ゲートウェイからディスパッチャ (図にはありません) に渡されています。ディスパッチャは、デフォルトのアクティブなコンテンツ マネージャーのコンピューターにリクエストを渡します。アクティブなコンテンツ マネージャーが動作しているコンピューターが停止すると、リクエストはスタンバイしているコンテンツ マネージャーのコンピューターにリダイレクトされます (デフォルトのアクティブなコンテンツ マネージャーが停止すると、このコンテンツ マネージャーがアクティブになります)。

複数のコンテンツ マネージャー
複数のコンテンツ マネージャー

コンテンツ マネージャーをインストールした各コンピューターには、次のことが言えます。

  • コンテンツ ストアへの接続情報が指定されています。
  • ディスパッチャの URI が指定されています。
  • すべてのコンテンツ マネージャーの URI が指定されています。
  • 外部アプリケーション用のディスパッチャの URI が指定されています。

複数のアプリケーション層コンポーネントのコンピューター

通常、大量のレポート レクエストを処理している環境の拡張性を高めるために、受信するリクエストに処理に特化した複数のコンピューター上にアプリケーション層コンポーネントをインストールします。これにより、コンピューター間の負荷が分散され、フェイルオーバーをサポートできるだけでなく、1 台のコンピューターのときより、優れたアクセス性とスループットを提供できます。

複数のアプリケーション層コンポーネントのコンピューター
複数のアプリケーション層コンポーネントのコンピューター

アプリケーション層コンポーネントをインストールした各コンピューターには、次のことが言えます。

  • すべてのコンテンツ マネージャーの URI が指定されています。
  • ディスパッチャの URI が指定されています。
  • 外部アプリケーション用のディスパッチャの URI が指定されています。
  • それぞれのアプリケーション層コンポーネントのコンピューター上で必要なサービスだけが有効化されます。
注意:

上の図では、IBM Cognos の実際の実装を表していません。この図は、さまざまな層でのオプションを示しています。実際の実装では、別々のコンピューターに複数のゲートウェイ、複数のコンテンツ マネージャー、複数のアプリケーション層コンポーネントのコンピューターなど、上の図の複数のオプションを使用する場合があります。環境内の IBM Cognos の分散を理解することは、Esri Maps for IBM Cognos をインストールおよび構成する前に非常に重要な事項です。