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フィーチャ レイヤー

フィーチャ レイヤー出力では、データ パイプライン データセットをホスト フィーチャ レイヤーまたはホスト テーブルに書き込みます。 フィーチャ レイヤーまたはテーブルを作成したり、既存のフィーチャ レイヤーまたはテーブル内のデータを置き換えたり、既存のフィーチャ レイヤーまたはテーブルにレコードを追加したり、既存のフィーチャ レイヤーまたはテーブル内のレコードを更新したりできます。

パラメーター

フィーチャ レイヤー出力で使用するパラメーターの概要を次の表に示します。

パラメーター説明

入力データセット

フィーチャ レイヤーとして書き込まれるデータセット。

ジオメトリ

出力フィーチャ レイヤーで使用する位置を含むポイント、ライン、またはポリゴン ジオメトリ フィールド。 ジオメトリ フィールドを指定しない場合、出力はホスト テーブルになります。

時間タイプ

出力フィーチャ レイヤーの時間タイプを指定します。 [特定時点][間隔][なし] のいずれかから指定します。 デフォルトは [なし] です。

時間

出力レイヤーで使用するタイム スタンプを含む時間フィールド。 [時間タイプ][特定時点] の場合、このパラメーターは必須です。

開始時刻

出力レイヤーで使用する開始タイム スタンプを含む時間フィールド。 [時間タイプ][間隔] の場合、このパラメーターは必須です。

終了時間

出力レイヤーで使用する終了タイム スタンプを含む時間フィールド。 [時間タイプ][間隔] の場合、このパラメーターは必須です。

出力方法

出力結果を書き込むために使用する方法を指定します。 [作成] (デフォルト)、[置換][追加および更新] のいずれかから指定します。

フィーチャ レイヤー

新しいデータで置き換えられるホスト フィーチャ レイヤーまたはテーブル。 [出力方法][置換] または [追加および更新] の場合、このパラメーターは必須です。

一意識別子

レコードごとに一意の値を含むフィールドを指定します。 [追加および更新] 出力方法を使用してフィーチャ レイヤーの既存のレコードを更新する際に、このパラメーターは必須です。

出力名

出力フィーチャ レイヤーまたはテーブルの名前。

フォルダー

フィーチャ レイヤーまたはテーブルを保存する出力フォルダー。

文字列フィールド長

すべての出力文字列フィールドの長さを指定するオプションのパラメーター。 デフォルト値は、シングルバイト文字で 4000 文字です。

使用上の注意

データ パイプラインを実行するには、少なくとも 1 つの出力が構成されている必要があります。

[入力データセット] パラメーターを使用して、ホスト フィーチャ レイヤーまたはテーブルとして書き込まれるデータセットを特定します。

必要に応じて、[ジオメトリ] パラメーターを使用して、出力のジオメトリを設定します。 入力データセットに含まれているジオメトリ フィールドが 1 つの場合は、デフォルトでそのフィールドが指定されます。 入力データセットに複数のジオメトリ フィールドが含まれている場合は、フィーチャ レイヤーで使用するフィールドを 1 つ指定します。 このパラメーターで指定されていないジオメトリ フィールドは削除され、出力には含まれません。 ジオメトリ フィールドを指定しない場合、出力結果はテーブルになります。

必要に応じて、[時間タイプ] に値を指定することで、出力に時間を設定できます。 次のようなオプションがあります。

  • [即時] - 時系列内の 1 つの瞬間。 [時間] パラメーターを使用して、レコードの時間を表すフィールドを指定します。 時間フィールドは、日付タイプである必要があります。
  • [間隔] - 開始時間と終了時間で表される時間間隔。 [開始時間] パラメーターを使用してレコードの開始時間を表すフィールドを指定し、[終了時間] パラメーターを使用してレコードの終了時間を表すフィールドを指定します。 時間フィールドは、日付タイプである必要があります。
  • [なし] - 出力フィーチャ レイヤーに時間は含まれません。
日付フィールドは、エポックからのミリ秒形式および UTC (協定世界時) を使用してフィーチャ レイヤーまたはテーブルに格納されます。 データを見る場所によって値が表示される方法は異なります。 たとえば、フィーチャ サービスの REST エンド ポイントを検索すると、エポックからのミリ秒単位の値 (1667411518878 など) が返されます。 Data Pipelines エディターでは、同じ値が 11/02/2022 5:51 PM と表示されます。

サマリーやタグなどのアイテム プロパティを変更するには、ポータルのコンテンツ ページを参照して、フィーチャ レイヤー アイテムを直接編集します。

ArcGIS Online のアイテム詳細について

[出力方法] パラメーターを使用して、データ パイプラインの結果をフィーチャ レイヤーまたはテーブルに書き込む方法を指定します。 次のようなオプションがあります。

  • [作成] - ホスト フィーチャ レイヤーまたはテーブルが作成されます。 この出力は、使用しているポータル コンテンツに格納されます。 出力には、入力データセットのフィーチャ (または行) とフィールド (または列) が含まれます。
  • [置換] - 既存のフィーチャ レイヤーまたはテーブル内のデータが完全に置き換えられます。
  • [追加および更新] - フィーチャ レイヤーまたはテーブルに新しいレコードを追加するか、フィーチャ レイヤーまたはテーブル内の既存のレコードを更新します。 既存のレコードを更新するには、[一意識別子] パラメーターを使用して、既存のレコードを識別する一意の値を含むフィールドを指定する必要があります。 指定したフィールドは、フィーチャ レイヤーまたはテーブルのアイテム ページで一意のフィールドとして設定する必要があります。 詳細については、「フィールドへの一意制約の追加」をご参照ください。

[文字列フィールド長] パラメーターを使用して、出力フィーチャ レイヤー内に作成される文字列フィールドの長さを指定します。 指定した長さは、すべての出力文字列フィールドに適用されます。 デフォルト値は、シングルバイト文字で 4,000 文字です。 入力データセット内の文字列が指定した文字列長を超えている場合、その値は切り捨てられて出力フィーチャ レイヤーに書き込まれます。

制限事項

以下に、フィーチャ レイヤー出力の既知の制限事項を示します。

  • 出力ごとに 1 つのレイヤーまたはテーブルにしか書き込むことができません。 複数の出力を作成するには、ダイアグラム内で複数の出力フィーチャ レイヤー エレメントを構成する必要があります。 各出力は、独自のアイテムとしてポータル コンテンツに格納されます。
  • 複数の出力フィーチャ レイヤーを構成している場合に 1 つの出力フィーチャ レイヤーの書き込みに失敗しても、データ パイプラインは残りの出力フィーチャ レイヤーの書き込みを続行します。 書き込みに失敗した出力フィーチャ レイヤーはロールバックされます。
  • フィーチャ レイヤーに結果を書き込む際、入力ソースでサポートされているすべてのフィールド タイプが維持されるわけではありません。 フィールド タイプの変換の詳細については、次の表をご参照ください。
  • 自分が管理者である場合と、自分がメンバーになっている共有更新グループでレイヤーまたはテーブルが共有されている場合を除いて、所有していないフィーチャ レイヤーまたはテーブルに対して [置換][追加および更新] を使用することはできません。
  • [置換] または [追加および更新] を使用すると、一致するフィールド名に基づいてフィールドが更新されます。 フィールドの一致では、大文字と小文字が区別されます。 フィールド名を目的の出力レイヤーと一致させる場合は、フィールドの割り当てツールを使用します。 選択した一連のフィールド名を変更する場合は、フィールドの更新ツールを使用します。
  • [置換] オプションを使用する際には、次の制限が適用されます。
    • リレーションシップの起点であるフィーチャ レイヤーまたはテーブルのデータの置換はサポートされていません。
    • フィーチャ レイヤーまたはテーブルで同期が有効になっている場合、置換はサポートされません。
    • 置き換えるレイヤーのジオメトリ タイプは、入力データセットと同じである必要があります。 たとえば、テーブルをポリゴンに置き換えたり、ポイントをポリラインに置き換えたりすることはできません。
    • 置き換えるレイヤーの時間タイプは、入力データセットと同じである必要があります。 たとえば、即時時間プロパティを間隔時間プロパティに置き換えることはできません。
    • 置き換えるレイヤーの空間参照が入力ジオメトリと異なる場合、入力ジオメトリは置き換えるレイヤーの空間参照に投影変換されます。
    • フィールドがデータ パイプラインの結果には存在し、置き換えるレイヤーには存在しない場合、そのフィールドはレイヤーに追加されません。
    • フィールドが置き換えるレイヤーには存在し、データ パイプラインの結果には存在しない場合、そのフィールドはレイヤー内で維持され、NULL 値またはフィーチャ レイヤーで定義されたデフォルト値が付加されます。
  • [文字列フィールド長] パラメーターは、すべての出力文字列フィールドに適用されます。 長さの異なる文字列フィールドを含むフィーチャ レイヤーを作成する場合は、独自のレイヤーを定義し、作成したばかりのレイヤーを用いた置換出力方法を使用します。 これにより、定義したフィールドの長さが維持され、データ パイプラインのレコードがフィーチャ レイヤーに反映されます。 フィーチャ レイヤーを作成する方法の詳細については、「独自のレイヤーの定義」をご参照ください。

入力データセットのフィールド タイプと値は、出力フィーチャ レイヤーでサポートされている新しいタイプと値に変換することができます。 次の表に、データ タイプの変換の概要を示します。

入力データセットのフィールド タイプ出力フィーチャ レイヤーのフィールド タイプ備考

String

esriFieldTypeString

デフォルトで、出力フィーチャ レイヤー内の文字列フィールドは 4,000 文字の長さで作成されます。 [文字列フィールド長] パラメーターを使用して、異なる長さを指定します。 指定した長さを超えている値は切り捨てられます。

Small Integer

esriFieldTypeInteger

Integer

esriFieldTypeInteger

Big Integer

esriFieldTypeBigInteger

Float

esriFieldTypeSingle

Double

esriFieldTypeDouble

Date

esriFieldTypeDate

日付フィールドはタイム ゾーンを含めずに書き込まれ、エポックからのミリ秒形式で格納されます。 プレビューを使用して日付の値を表示する場合、ブラウザーまたはクライアントのロケールのタイム ゾーンが使用されます。

ArcGIS Online の日付フィールドの詳細

Date Only

esriFieldTypeDateOnly

Blob

esriFieldTypeString

Blob 値は、出力フィーチャ レイヤーで base64 エンコード文字列に変換されます。 アプリでこのフィールドをプレビューする場合、値は文字列 ("BLOB") に変換されます。

Boolean

esriFieldTypeString

Boolean 値は文字列に変換され、フィーチャ レイヤーの文字列フィールドに格納されます。 true 値は "True"、false 値は "False" として書き込まれます。

Array

esriFieldTypeString

Array 値は変換され、文字列フィールドとして格納されます。

Map

esriFieldTypeString

Map 値は変換され、文字列フィールドとして格納されます。

Struct

esriFieldTypeString

Struct 値は変換され、文字列フィールドとして格納されます。

Geometry

esriFieldTypeGeometry

Geometry フィールドは、[ジオメトリ] パラメーター値に応じて、ポイント、ライン、またはポリゴン ジオメトリを表すことができます。

ライセンス要件

次のライセンスと構成が必要です。

  • Creator または GIS Professional ユーザー タイプ
  • 公開者、ファシリテーター、管理者ロール、またはそれと同等のカスタム ロール

Data Pipelines の要件の詳細については、「要件」をご参照ください。

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