アイテムの共有

ArcGIS Onlineマップ、レイヤー、およびその他のアイテムを追加する場合、それらを非共有のままにするか、共有権限および組織のセキュリティ設定に応じて、グループ、組織、またはすべてのユーザーとアイテムを共有するかを選択できます。 また、組織、グループ、すべてのユーザーを組み合わせてアイテムを共有することもできます。 アイテムを共有しないことを選択した場合、アイテムを共有するまで、そのアイテムにアクセスできるのはユーザー自身 (および他のメンバーが所有しているコンテンツを表示する権限のある組織のメンバー) だけです。 ユーザーのマップ、アプリ、およびその他のアイテムは、共有されるまで、他のユーザーが使用することはできません。たとえば、これらのコンテンツは検索結果に表示されず、どのグループにも属しません。

アイテムをパブリックにする (つまり、すべてのユーザーと共有する) と、Web サイトへの匿名アクセスが組織で許可されていない場合でも、匿名ユーザーを含むすべてのユーザーがそのアイテムにアクセスできるようになります。 プライベート グループとのみ共有されているアイテムにアクセスするには、ユーザーがそのグループとアイテムを共有しており、そのグループのメンバーがサイン インしている必要があります。 この条件はアイテムにアクセスするたびに常に適用されます。

Esri では、ユーザーの情報へのすべてのアクセスをセキュリティで保護します。 ユーザー ID の認証は、常に HTTPS 通信であるサイン イン プロセスによって行われます。 情報へのそれ以降のアクセスには、サイン イン時に取得される認証トークンが必要となり、HTTPS 上で実行されます。

アイテムを共有するオプションが複数あり、共有権限によって異なります。

  • 組織 - 組織で共有すると、組織サイトのメンバーだけがアイテムにアクセスできます。
  • 所属しているグループ - グループのメンバーである場合、アイテムをグループで共有できます。 特定のグループと共有すると、対象を絞った少数のユーザーにアクセスを制限できます。 グループのメンバーが所属する組織は同じでも異なっていてもかまいません。
  • すべてのユーザー (パブリック) - すべてのユーザーと共有すると、アイテムはパブリックになります。ArcGIS Online にアクセスできるユーザー (匿名ユーザーを含む) は誰でも、そのアイテムを検索して使用することができ、グループの所有者はそのアイテムをグループ コンテンツに含めることができます。 アイテムがフィーチャ レイヤーである場合、すべてのユーザーが、ArcGIS Online 以外のクライアントからアクセスしているときに、レイヤーからデータをエクスポートできます。
  • コラボレーション - 組織が別の組織とのコラボレーションを設定している場合は、グループを使用してアイテムを共有できます。 コラボレーション グループの一員であるメンバーは、コンテンツにアクセスすることができます。
  • 組織およびグループ - 組織のメンバーだけがアイテムにアクセスできるようにし、また、特定のグループのコンテンツをハイライト表示する場合は、アイテムを組織およびグループで共有します。
  • すべてのユーザーおよびグループ - 主題コンテンツを一部のユーザーと共有するか、自分のコンテンツをアイテムのコレクションとして整理する一方で、すべてのユーザーが自分のアイテムにアクセスできるようにもしたい場合は、アイテムをグループおよびすべてのユーザーと共有することができます。 この方法は、特に集中的に行うグループ作業に適しており、共同で作業したり相互に利用できる特定のコンテンツのリストをすべてのメンバーが表示できるというメリットがあります。

アイテムの共有の詳細と、使用可能な共有プロパティの設定に関する推奨事項については、「効果的な共有の手法」をご参照ください。

組織とのアイテムの共有

組織サイトのすべてのメンバーとアイテムを共有するが、(組織サイトにアクセスできる) 組織外のユーザーはアイテムにアクセスできないようにするには、アイテムを組織で共有します。

  1. サイン インしていることと、コンテンツを組織と共有する権限を持っていることを確認します。
  2. サイトの上部にある [コンテンツ] をクリックします。
  3. [マイ コンテンツ] タブで、共有するアイテムのタイトルの横にあるチェックボックスをオンにして、[共有] をクリックします。
  4. [共有] ウィンドウで、[組織] を選択して、[保存] をクリックします。

グループとのアイテムの共有

適切な権限がある場合は、所属している 1 つまたは複数のグループでのみアイテムを共有することで、そのアイテムをセミプライベートの状態にしておくことができます。 アイテムをグループと共有すると、グループの他のメンバーがそのアイテムにアクセスできるようになります。 アイテムは、所有または管理するグループや、自身が所属していてメンバーによる提供を許可しているグループで共有できます。 グループ所有者とマネージャーも、組織またはパブリックで共有されているアイテムをグループで共有できます。

グループによっては、グループの他のメンバーが、共有されているアイテムを更新することもできます。 ユーザーが共有更新グループとアイテムを共有している場合、そのユーザーは、アイテムの所有者のままです。 他のグループ メンバーは、アイテムの変更やコンテンツの更新を含め、アイテムを更新できます。 グループの他のメンバーが共有アイテムを更新できるようにすると役立つ場合が多数あります。 たとえば、この機能が有効である場合、交代制の作業員のチームが重要な Web マップの更新 (レイヤーの追加/削除、シンボルの変更、マップの説明の更新など) を行う際に責任の分担が可能になります。

ヒント:

一般的な共有の例として、すべてのユーザーを対象にレイヤーに対する編集を有効化せずに、一般ユーザーに表示されるホスト フィーチャ レイヤーを編集者のチームが編集できるようにする場合があります。 ArcGIS Online はフィーチャ レイヤー ビューをサポートしているため、このようなシナリオでホスト フィーチャ レイヤーに対するアクセス権限を管理する方法として推奨されるのは、ホスト フィーチャ レイヤーからフィーチャ レイヤー ビューを作成することです。 この方法では、読み取り専用ビューをすべてのユーザーと共有し、編集可能なホスト フィーチャ レイヤーを編集者のグループで共有することができます。

  1. サイン インしていることと、コンテンツを組織と共有する権限を持っていることを確認します。
  2. サイトの上部にある [コンテンツ] をクリックします。
  3. [マイ コンテンツ] タブで、共有するアイテムのタイトルの横にあるチェックボックスをオンにして、[共有] をクリックします。

    注意:

    外部ユーザーを許可するグループや、コラボレーションで使用されるグループとは、Indoors Spaces フィーチャ レイヤーを共有できません。

  4. [共有] ウィンドウで、[グループ共有の編集] をクリックします。
  5. [グループ共有] ウィンドウで、共有するグループを選択し、[OK] をクリックします。

    必要なグループを検索する際には、名前で検索するか、フィルターを使用してグループのリストを絞り込むことができます。 たとえば、[特殊グループ] フィルターを選択して、リストを共有更新グループ、管理グループ、オープンデータ グループに絞り込みます。または、ギャラリー ページホーム ページベースマップ ギャラリーを通じて組織の注目のコンテンツを示すように構成されているグループに絞り込みます。

    ヒント:

    [グループ] ページから、自分が所有または管理するグループでコンテンツを共有することもできます。 サイトの上部にある [グループ] をクリックして、名前でグループを検索するか、フィルターを使用してリストを絞り込みます。 グループを見つけたら、グループ名をクリックして、グループ ページの [アイテムをグループに追加] をクリックします。 グループで共有するアイテムを検索して選択し、[アイテムの追加] をクリックします。 検索、フィルター、並べ替えオプションを使用して、アイテムを探すことができます。 このグループ共有オプションは、グループの所有者とグループの管理者のみが使用できます。

  6. [共有] ウィンドウで、[保存] をクリックします。
    ヒント:

    選択したすべてのグループとのアイテムの共有を元に戻すには、[グループ共有の設定] セクションの [元に戻す] をクリックし、[保存] をクリックします。

すべてのユーザーとのアイテムの共有

すべての人とアイテムを共有すると、そのアイテムはパブリックになります。 したがって、ArcGIS Online を訪れたすべての人 (匿名ユーザーを含む) が、そのアイテムにアクセスして表示することができます。 グループの所有者または管理者は、パブリックまたは組織で共有されているアイテムをそのグループに追加することもできます。 マップをリンクするか、Web サイトに埋め込むには、そのマップがすべての人と共有されている状態であることを確認します。

注意:

ホスト フィーチャ レイヤーまたはホスト フィーチャ レイヤー ビューが編集可能な場合は、全員とアイテムを共有する前にレイヤーで [パブリック データ コレクション] を有効にする必要があります。

ダイナミック イメージ レイヤーまたは Indoors Spaces フィーチャ レイヤーは、一般ユーザーと共有できません。 データを一般ユーザーと共有する権限がある場合でも、これらのレイヤーを [すべての人 (パブリック)] と共有するオプションは使用できません。

  1. サイトの上部にある [コンテンツ] をクリックします。
  2. [マイ コンテンツ] タブで、共有するアイテムのタイトルの横にあるチェックボックスをオンにして、[共有] をクリックします。
  3. [共有] ウィンドウで、[すべての人に公開 (パブリック)] を選択して、[保存] をクリックします。

別の組織とのアイテムの共有

ユーザー自身および他のメンバーが適切な共有権限を持っている場合は、コンテンツを異なる組織のメンバーと共有できます。 コンテンツを共有している他の組織の各メンバーが、すべてのユーザーが表示できるプロフィールを備え、ユーザー自身が組織の外部で共有する権限を持っている場合、自分が所属 (または所有) するグループにそれらのメンバーを招待して、そのグループとアイテムを共有することができます。

ヒント:

パートナー コラボレーションを設定して、別の組織のメンバーとコンテンツを共有することもできます。 パートナー コラボレーションでは、パートナー組織のメンバーを自社のグループに追加してコンテンツを共有できます。

すべてのユーザーが自分のコンテンツにアクセスできてもかまわない場合は、自分のアイテムと関連するリソースをパブリックにして別の組織とコンテンツを共有することもできます。

コンテンツを別の組織のメンバーと共有するには、次の手順を実行します。

  1. サイン インしていること、およびグループを作成し、グループおよび組織外のユーザーとコンテンツを共有する権限を持っていることを確認します。
  2. コンテンツを共有する他の組織のメンバーを含むグループを作成します。

    ギャラリー アプリを他の組織と共有するには、共有ステータスを [パブリック] に設定します。 他の組織のメンバーがコンテンツを提供できるようにする場合は、すべてのメンバーにコンテンツの提供を許可するオプションを選択します。

  3. グループに他の組織のメンバーを招待します。
    注意:

    グループに招待できるのは、自分と同じ種類のアカウントを持っているメンバーのみです。 組織アカウントを持つユーザーは、組織アカウントを持つ他のユーザーしかグループに加入するよう招待できません。 個人向けアカウントを持つユーザーは、個人向けアカウントを持つ他のユーザーしかグループに加入するよう招待できません。

    ヒント:

    グループに招待するユーザーを検索すると、プロフィールを公開しているユーザーのみが検出されます。 ただし、正確なユーザー名を入力することで、プロフィールを一般ユーザーに公開していないユーザーも招待できます。

    グループに招待したメンバーは、組織サイトの上部で、[通知] ポップアップによるメッセージを受信します。 それらのメンバーは、招待を表示して、拒否または受理することができます。 招待を受理したメンバーは、グループに自動的に追加されます。

  4. 作成したグループとアイテムを共有します。

    招待を受理してグループに加入したメンバーは、共有されたアイテムにアクセスできます。

    注意:

    ギャラリー アプリを別の組織と共有している場合、グループとアプリに含まれるすべてのアイテムがパブリック アイテムである必要があります。

組織またはすべてのユーザーおよびグループとのアイテムの共有

組織のメンバーだけがアイテムにアクセスできるようにし、また、特定のグループのコンテンツをハイライト表示する場合は、アイテムを組織およびグループで共有します。 たとえば、保険会社のリスク管理アナリストは、アイテムを組織サイトのすべてのメンバーと共有することが必要になる場合がありますが、メンバー以外のユーザーはアクセスできないようにする必要があります。 また、このアナリストは、他のリスク管理アナリストから構成されるグループとアイテムを共有して、アイテムを簡単に検索できるようにすることが必要になる場合があります。

主題コンテンツを一部のユーザーと共有するか、自分のコンテンツをアイテムのコレクションとして整理する一方で、すべてのユーザーが自分のアイテムにアクセスできるようにもしたい場合は、アイテムをグループおよびすべてのユーザーと共有することができます。 たとえば、火災マップを作成する消防局は、一般ユーザーにはマップを検索して表示できるようにし、消防局のグループ内のメンバーには独自の現地版マップを作成するために、そのマップをテンプレートとして使用できるようにすることが必要になる場合があります。

パブリック アイテムの共有

自分が所有するパブリック アイテムおよび他のユーザーが所有するパブリック アイテムを共有できます。

所有していないパブリック アイテムの共有

Web サイトで見つけたパブリック アイテムを、それが自分のものでない場合でも共有できます。 たとえば、パブリック マップは、ソーシャル ネットワーキング サイトにポストしたり、リンクを電子メールで送信したり、Web サイトやブログに埋め込んだりして共有することができます。 グループを所有している場合は、パブリックまたは組織で共有されているベースマップ、アプリ、その他のアイテムをグループで共有できます。

匿名アクセスが無効な場合のパブリック アイテムの共有

組織で匿名アクセスが無効にされている場合、組織の Web サイトにアクセスできるのは組織のメンバーのみです。 この場合でも、組織の URL (たとえば、https://yourorg.maps.arcgis.com) の代わりにパブリック URL (https://www.arcgis.com) を使用してアイテムを共有することで、組織のパブリック アイテムを共有して表示できます。 パブリック URL を使用してパブリック アイテムを共有するには、次のような方法があります。

注意:

組織外のユーザーはこれらの URL を使用してパブリック アイテムを表示できますが、使用できません。 たとえば、URL 経由でアクセスした Web マップを表示できますが、そのマップ内のレイヤーを解析したり、その Web マップをアプリに追加したりすることはできません。

個人向けアカウントを使用した共有

個人向けアカウントを使用している場合、ArcGIS Online にアイテムを追加したり、パブリック グループを作成したり、すべての人や自分が所属しているパブリック グループとアイテムを共有することができます。 グループで共有するアイテムはすべてのユーザー (パブリック) とも共有する必要があります。

すべてのユーザーと (パブリックに) 共有されているアイテムにアクセスしたり、他の個人向けアカウントが所有するパブリック グループに加入することができます。

プライベート グループを作成したり、プライベート グループに加入したり、組織が所有するグループに加入したり、自分のグループに加入するよう組織アカウントを招待したりすることはできません。

ArcGIS Marketplace リストの作成

プライベート アイテム (アプリ、ウィジェット、データ アイテムなど) の ArcGIS Marketplace リストを作成して、他のユーザーがアイテムを購入したりお試し用にダウンロードしたりできるようにします。

マーケットプレイス リストを作成するには、組織がリストを作成できるよう構成されている必要があります。また、自身が ArcGIS Marketplace サブスクリプション権限を持つロールのメンバーでなければなりません。

リストの作成が可能な組織、権限、およびアイテム タイプであれば、アイテムの詳細ページの [設定] タブを使用して、ArcGIS Marketplace にアイテムをリストします。